森林インストラクター資格取得支援講座8日め、講座の最後として「模擬試験」を八王子市の長池公園で実施しました。10月1日に実施される試験の1か月ほど前の8月末に講座受講者の到達レベルの自己確認と、初めて受験する受講者に受験を体験して貰うことが目的です。
300字記述式問題や、文字数指定なしの記述式問題、穴埋め問題など、本番の出題回答用紙の書式に合わせて講座の講師が作成した問題に取り組み、300字の枠内記述の要領や試験時間をどう配分して回答するか、8名の受講者が出席し体験しました。また希望者は事務局で採点し自分の到達レベルが合格基準である6割に達しているか確認して貰いました。
午前中は「林業」と「森林内の野外活動」の2科目です。9時半から「林業」です。この夏発生した九州北部の豪雨による土砂災害と森林管理の関連性を問う問題から、特用林産物としての干しシイタケに関する問題まで、広範囲に亘る設問に取り組みました。
2科目目は「森林内の野外活動」です。野外活動、キャンプ、クラフト、野外ゲームの4分野からの設問に回答しました。“野外活動の指導の留意点“とか”組織キャンプの良い指導者の条件“を問う問題は、自分の経験で回答すると正解にはなりません。テキストに記載された文言での回答が必要です。
午後は「森林」と「安全及び教育」の科目です。13時から「森林」です。森林生態系、樹木、哺乳類、鳥、昆虫、きのこ、土壌、法令まで多岐に亘る項目についての設問に回答しました。森林の発達段階を問う問題では、幼齢、若齢、成熟、老齢の各段階についての特徴を理解する必要があります。
最期の科目は「安全及び教育」です。山の安全から救命手当、森の民俗学、話し方、企画の立て方の設問に回答しました。山の安全は、最近起こった事故や災害から出題されることがあります。今年3月に栃木県で発生した高校生の冬山登山訓練中の遭難事故に関連して、森林インストラクターとして安全をどう確保するか回答して貰いました。
試験まで1か月余りのこの時期 受講者各自これまで勉強してきた成果とまだ足りない処が明らかになったと思います。初めて受験する人は、一日で4科目行う長時間の試験にどう対応するか、枠内記述の回答方法や時間配分など、今回の模擬試験で実感したことを生かして学習に取り組み、資格取得されることを期待します。
3月26日の「オリエンテーション」から5カ月が過ぎ、会場として使った長池公園では、講座で観察した花や樹木が実を付けています。FIT友の会会員の皆さんの努力が実を結び、一人でも多く合格することを祈ります。併せてこれまでの「FIT友の会」資格取得支援講座に御協力頂いたFITの皆様に感謝申し上げます。
参加者:(8名)
荒木さん、石松さん、岡部さん、小野さん、芝原さん、二宮さん、矢野さん、
横井さん
出題者:関さん(林業)、槙田(安全及び教育)、運営部会(森林、野外活動)
(報告:FIT友の会運営部会 槙田幹夫)