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雑草・雑写雑記 (12)
清楚な花を咲かすのに、毒々しい液が… 「シラユキゲシ」
               (中国東南部原産)(撮影場所:三鷹市・井の頭公園)

  3月末頃から4月にかけ、井の頭公園のはずれで、すっと花茎を伸ばした先に真っ白な花弁をつけた花が咲いているのが目に入る。  シラユキゲシだ。 ヘデラの蔓が縦横に伸び、日当たりも悪い場所なのだが、こんな場所が適地のようだ。  シラユキゲシ自身も地下に根茎を伸ばし、勢力範囲を広げている。  同じ仲間のクサノオウやタケニグサのように、花茎や葉柄をちぎると赤みを帯びた毒々しい液が滲み出てくる。
  最近まで井の頭公駅近くのトイレ横にも群生していたのだが、池の「かいぼり」で引き揚げられたボートの置き場になり、引き抜かれたのか、地面に木くずを敷き詰めた影響なのか、すっかり姿を消してしまった。  花の姿が清楚であるため、「スノーポピー」の名で販売されているとも聞く。
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  ●株は住宅地の手前で、密集することなく10センチ間隔くらいで、適度な間合いをとって生えている。   ●花茎の長さは30〜40センチ程。私の見た限りでは、1本に4〜8コのつぼみが付いているが、花を咲かせるのは1コずつ順番のようだ。


 

  ●つぼみはとっくり型。大きさを見比べると、この後咲く順番が分かろうというもの。   ●花径は3〜5センチあり、花弁は4枚で真っ白。雄しべ雌しべともオレンジ色に近い黄色だが、古くなった花は黄色の葯が落ちて中心部も白っぽく見える。


 
  ●葉柄は根生し、長さは花茎より10センチ程短く20〜30センチ。基部が深い心型で、葉の縁には大きく浅い波打つような鋸歯がある。   ●花茎や葉柄をちぎると赤橙色の液が滲み出てきて、10秒もするとポタリと垂れ落ちる。毒々しい色で、中国名が「血水草」というのもうなずける。根茎を干したものは解毒効果が、全草を干したものは皮膚病への薬効があるという。



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