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初心者の見た身近な鳥たちの食事風景

  鳥は恐竜から進化したとされ、前肢を翼に変化させて空を飛ぶことができるようになった脊椎動物である。
空を飛ぶためには、体は軽くして、はばたくための大量のエネルギーがいる。食べ物はすぐ消化できるものを食べ、素早く消化して排出するのだろう。
  生き残るためには食べ続けなければならない。そんな鳥たちは実際何を食べ、どんな食べ方をして、そしてそれがどんな結果をもたらしているのだろうか。
  身近な鳥しか知らない初心者ですが、鳥たちの多彩で懸命な採食行動のほんの一端を、日頃撮りためた写真の中から興味深く思われるものを、ささやかなものですが少しだけ紹介します。

                                 
★ 写真をクリックすると大きい写真が見られます。 


 
  冬枯れの枝に残るセンダンの実を食べるムクドリ。 ひからびてまずそうなセンダンの実ですが、この寒い時期にほかの木の実がなくなって食べにきたようです。 鳥は進化の過程で歯を失っているので、ムクドリは食べるときはセンダンの実を丸呑みして、硬い種の部分は糞として排出することになります。 センダンの種子を遠くへ運ぶ役割を果たしているようです。(2018・01・02 植物多様性センター)    残り少なったカキの実を見つけて数羽のムクドリが競うように食べに来ていました。 熟したカキの実は鳥にもおいしいようです。(2018・01・04 洗足池公園)


 

  白梅の蜜を吸っているメジロ。花の中にくちばしを差し入れ、先がブラシ状になっている舌で蜜を舐めとるそうです。 くちばしには黄色い花粉がついて花から花へと花粉を運ぶことになります。 (2018・02・24 世田谷区)     ツバキの蜜を吸うメジロ。 ツバキの甘い蜜は冬場の貴重な食べ物になっているようだ。 ツバキは、虫のいない寒い冬の時期に、赤い花を咲かせて、鳥を誘い、花粉を運ばせるそうです。 このメジロはツバキの花にとまって蜜を吸っています。 ツバキの花は花弁やおしべの基部を合着させるなど、花のつくりを頑丈にしていますが、鳥が止まりやすく、蜜を吸いやすいようにするためのようです。(2018.03.11 世田谷区)


 
   ヒメガマの果穂を食べあさるシジュウカラ。 水面が凍るほど寒い日でした。 すっかり枯れた水辺のヒメガマの綿あめのような果穂にすがりついて、綿毛のついた小さな果実を一心不乱に食べていました。 生き残るための必死さが伝わってくるようでした。(2018・02・03 自然教育園)   小魚をやっと捕まえたダイサギ。 池の中をのそのそと歩きながらも何度も狙いを定めて長い鋭いくちばしでエサを探っていました。 やっと捕まえたのがこの貧相な小魚のようなものでした。(2018・02・09 小石川植物園)

  

  地表に降りて草木の実や種子をついばむアトリの群れ。 昨年の冬、広い公園にアトリの大群がどこからともなくあらわれました。 樹木から樹木へといっせいに移動しながらもその合間には地上に降りてエサを猛烈についばんでいました。 そのときの写真ですが写っているのはほんの一部分です。(2017・02・19 砧公園)   ソメイヨシノの花蜜を吸うワカケホンセイインコ。 サクラの花をくちばしで次々とくわえてはちぎっていました。 謎の行為でしたが花の根元の内側にある蜜を舐めているようです。 インコのくちばしは独特の形をしているので花を引きちぎるようにしないと蜜は吸えないようだ。(2017・03・31 多摩川台公園)

   
  カンヒザクラの花蜜を吸っているヒヨドリ。 このときは一羽だけでした。カンヒザクラは半開きで下向きにさくので、ヒヨドリもくちばしを下から差し入れていました。 ヒヨドリはメジロと同じく、舌の先が筆の先のように細かく割れていて、蜜などをなめとりやすくなっているそうです。(2018・03・03 日比谷公園)      開きかけたコブシの花びらをかじるヒヨドリ。 ヒヨドリは木の実や花蜜だけでなく花びらも食べるのですね。 野菜の葉や昆虫類も食べるようでその幅広い雑食性にヒヨドリのたくましさを感じます。(2018.03.19 代々木公園)

   
   モチノキの赤い実を食べるヒヨドリ。 鳥は赤い実が好きだそうです。 食べられた実は果肉がとれ、芽が出やすい状態で糞と一緒に出てくるそうです。 ヒヨドリは各種の木の実を食べるので植物の種子散布の功労者ですね。 なお、写真が白っぽくなっているかと思いますがこれは網戸越しにとったためです。(2017・09・16 世田谷区)      カキの実を食べるオナガ。 数羽のオナガが騒がしくやってきてカキを食べていきました。 オナガはどういうわけか「世田谷区の鳥」です。(2017・09・23 世田谷区)

   
モズのはやにえにされたスズメバチ   モズのはやにえにされたカエル
モズのはやにえにされたスズメバチとカエル。 モズは、黒いかぎ状のくちばしをもち、小さな猛禽類とも呼ばれる鳥ですが、獲物を有刺鉄線の針やとがった枝に串刺しにする「はやにえ」の習性があります。  モズの「はやにえ」には縄張りの宣言の意味合いもあるかと思いますが、えさをためておいたり、食べやすいように止めていると考えられています。  同じ場所にミミズやカマキリなどもはやにえにされていました。  モズの貪欲な食欲に驚かされます。(2017・12・13 秋ヶ瀬公園) 

     
   カマキリの卵のうを食べるコゲラ。  木の幹にしがみつきながら
丈夫なくちばしでカマキリの卵のうを激しくつついていました。卵のうの卵は栄養があるのでしょうか。  コゲラは樹皮の下に潜む昆虫類をとることが多いようですがジョロウグモの卵かいなどを食べることもあるようです。(2018.03.23 多磨霊園)
   



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