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雑草・雑写雑記(4)
〜 仲間もうらやむ?可憐な花 「ハナヤエムグラ」〜

      
 私の幼少期は、今のようにゲーム機もないし玩具も満足なものはなく、“雑草”が遊び道具になることがあった。 例えばオオバコの花穂を使った「草相撲」。花穂の付け根あたりでちぎって、2人が向かい合って花穂の柄の真ん中あたりをひっかけて引っ張り、ちぎれた方が負け。 スズメノテッポウは花穂の部分を引き抜き、残った側の先を咥えて息を吹き込んで「ピーピー」鳴らし、音の良さを競った。 オオオナモミの実を相手の子の手の届かない背中側に投げつける意地悪もした。 ヒルガオの花に唾を吐き、空に投げ上げて、「あした雨にな〜れ!」などと叫ぶ遊びもあった。 原っぱではチカラシバの叢生しているのを2つに分けて縛り、誰かがそれに足をひっかけて転ぶのを囃したりした。 女の子たちはシロツメクサやレンゲの花を花柄の根元から摘んで大きな首飾りを作っていた。
なんとも素朴な時代だったなぁ・・・ (水野重満)
     
 ●1回目の「カラクサナズナ」があったところから2m位のところに生えていた。株がくっ付き合っているところでは、分岐した茎がお互いに支え合うように立っている。  ●株が疎らになっているところでは、茎が寝るように広がり、先の方だけ少し斜上している。


 
 ●花径は3〜4oと小さいが、薄いピンク色をしていて可憐。仲間のヤエムグラの花が地味で目立たないのに比べると格段の差だ。新しいAPG分類体系では「離弁花」「合弁花」の分類がなくなったが、あえて使えば「合弁花」で、花冠が4裂している。  ●花を横から見ると、花を取り囲むように総苞が立ち上がっている。可憐な花を愛おしむ守り手のような感じ。


 
 ●つぼみは2oほど。肉眼ではよく見えないが、花冠として分裂する部分の縁が重なり合わず、真横で接しているのが特徴とか。  ●ヤエムグラの実は毛羽立っているがハナヤエムグラの実はつるんとしている。熟すと先が割れ種が出てくる。

 
   
 ●葉は4〜7枚が輪生。葉にも小さい毛が立っている。  ●茎はヤエムグラの仲間の特徴である4稜。基部からよく分岐する。下向きの小さな刺がついているが触って痛いほどではない。

    「ハナヤエムグラ」
(アカネ科 ヨーロッパ原産)
(撮影場所:世田谷・桜上水)




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