「ボルネオ研修」
 FITの会長、石井誠治さんが講師を務める「ボルネオ・ツアー」に参加しました。 4か所の熱帯雨林のジャングルを歩く、ということで興味津々。 実際にすごく面白かったので、ちょっと長くなりますが報告します。

  ●ボルネオ研修(1)
 初日は成田空港からクアラルンプール経由で約12時間。ボルネオのサラワク州の州都「クチン」に到着しました。 次の日、クチンから西にバスで約2時間。「グヌン・ガティン国立公園」に到着。ここは世界最大の花「ラフレシア」が生育する森です。 ラフレシアは「ビンボウカズラ(貧乏蔓)に寄生する植物で、ビンボウカズラの生育地が限られているため、ボルネオ島でも、どこでも見られるという花ではないそうです。 ただ開花時期が数日という事もあり、見る事が出来るのは運しだい。残念ながら我々には運が無く、蕾と花の残骸しか見られませんでしたが、これはこれで面白い体験でした。



 フタバガキのジャングルを行く。「気温32℃、湿度86%」。 シャツがびしょびしょになった。
  パンの木の仲間。
     
 ラフレシアの蕾。赤褐色の小さなキャベツのようだ。もうすぐ咲く状態だという。
   ラフレシアの花の残骸。中心部にまだ少し色が残っていた。
 
   
  高木層を支配するフタバガキの樹冠。(FRIM森林研究所・クアラルンプール)     フタバガキの実。ヘリコプターのように回りながら落下する。(FRIM森林研究所)
●ボルネオ研修(2)
 2日目は、クチンから北東へ1時間。半島を封鎖して管理している「バコ国立公園」。陸から公園内に車で入ることは出来ません。公園職員もボートを使っての通勤です。近くの河口からボートに乗って約30分。公園管理署のあるビーチに着きました。ここはサルの楽園。テングザル、ホワイトリーフモンキー、カニクイザル・・・外から密猟者が侵入しにくいので、のんびりと暮らしています。(テングザルは双眼鏡でじっくり観察したので、写真はありません。)
 ただ問題は公園に隣接する一帯は工業団地。群生するニッパヤシを刈り払い造られた工業団地は殺伐としています。マレーシアでは、自然保護より経済が優先していて、自然破壊は問題になりません。石井講師の「(守るべき自然が)4%にまで減少した時、初めて人間は自然保護に動きます。」という言葉が重かったです。

 
     
干潮のため桟橋が使えず、海から上陸。 背景はサンツボン山。
  海岸に咲いていたオオハマボウの花。
     
 砂浜をヒゲイノシシが歩いていた。
   尾が長いホワイトリーフモンキー。
     
  お昼寝中のマレーヒヨケザル。夜行性で、ムササビのように飛びながら行動する。脇の下から茶色い頭の子供が顔を出していた。分かるかな。    マングローブの中を歩いていたカニクイザル。
●ボルネオ研修(3)
 3日目はクチンから南に30分。「セメンゴ・ワイルドライフ・リハビリテーションセンター」。ここは人間に虐待されたり、親がいなくなったオラウータンを自然に帰すことを目的にしています。完全自活にはまだなっていないため、食事の時間には森から現れます。ただ、今はドリアンの実る季節。1時間待っても、一頭も現れませんでした。森の中で食糧の調達が出来ているのでしょう。それはそれで良い事なのですが・・・でも、少しは見たかった。 
 
   
  オラウータンが現れるのを静かに待つ。結局、1時間の瞑想タイムだった。
   ここでの収穫は様々な食虫植物の「ウツボカズラ」を見られた事。これは基本形。
     
 蔓に輪生するタイプ。     地表に展開するウツボカズラ。アリなどを捕えやすいという。
     
 無数のアリの移動。     「番外編」道端で売っていたドリアンの試食も行いました。独特の臭いだが、そんなに臭くも無いし、味も不味くは無かった。あえて言うなら、甘みを少し抑えた焦がし気味のカルメル焼き、といったところだろうか。

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