「枝の先はなぜ枯れるの?」

 厳しい寒さの中、木々はじっと耐えて春を待ちます。落葉樹の芽吹き、新しい葉の展開、再び生長が始まります。普通は茎の頂上にある芽が上へ伸びます。 ところが、この大事な茎の先端がしおれる様に枯れてしまったり、大部分の枝そのものが枯れてしまう木があります。これらの木では生き残った茎の一番上の「側芽」が代わって春に伸びて行きます。どうしてこんなことになるのか。「それぞれの植物のもつ長い歴史の中で、乾燥あるいは低温への適応の結果として生じた性質」と説明されています。ネムノキ、ニワトコ、ヒトツバハギ、シロヤマブキを紹介します


 ●ネムノキ(マメ科)
 絶世の美女「西施」の睫毛のような花をご覧になる方は多いでしょうが、冬の木の枝の先をしげしげ眺める人は少ないでしょう。枝の先端が10センチほどしおれる様に枯れています。この現象は冬の寒さが本格化する前に既に現れます。春は生き残った部分から芽吹きます。

 
 ●ニワトコ(スイカズラ科)
 早春にブロッコリーのような蕾を突きだしてくる大きな冬芽。元気な芽の先が枯れてしぼんでいます。この木だけではなくどの木も同じ状態です。どうせ枯れるのなら、休んで伸びないほうがエネルギーを使わないですむと思うのですが
     
 ●ヒトツバハギ(トウダイグサ科)
 名前にハギと付きますが、馴染みの萩とは異なります。葉が似ていて3枚セットの萩に対して1枚づつ付くのが名前の由来でしょう。冬にヒトツバハギを見るとこの木は全体が枯れてしまったのかと思うほどで枝はほとんど枯れています。こうして乾燥や寒さに耐えるという作戦がよく理解できないです。

     
 ●シロヤマブキ(バラ科)
 黄色のヤマブキと共に良く目にしますが、野生的には絶滅危惧種だそうです。どの枝も新しく伸びた先は枯れています。伸ばしてはまた先端が枯れる、こうしたことが何度も何度も繰返されると遠い将来に新しい性質が現れてくるのでしょうか。

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