高尾山国有林巡視日誌(72)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その72」です。

●平成24年10月4日(木曜日) 天気:曇のち晴

 目の前に奇妙な実がぶら下がっていた。ゴンズイの実に出来た虫こぶ。帰って調べたら、「ゴンズイミフクレフシ」という名前が付いていた。

●平成24年10月11日(木曜日) 天気:晴

 最近、古道を歩く機会が多い。「三国街道」「甲州街道」と峠越えの古道を歩いた。歩いてみて分かったのは、どの道も道の幅と傾斜が似ている事だ。道幅約2m、傾斜は息が切れずに歩ける角度。荷を積んだ馬が歩けるように造っている。大垂水峠から赤馬(あこうま)集落への古道も同じ規格だった。道脇には「馬頭観世音」の石仏。昔は馬を使った流通の道だったのだろう。

●平成24年10月11日(木曜日) 天気:晴

 この時期に目立つ大型のキノコ「カラカサタケ」。大きなものは直径20pにもなる。今まで食べたことは無いが、図鑑では天ぷらやフライにすると美味しい、と書かれている。間違える心配が無いキノコなので、今度食べてみようかな。

●平成24年10月11日(木曜日) 天気:晴

最近、実が変形した虫こぶによく出会う。これはガマズミの実が変形した虫こぶ。調べてみたらガマズミミケフシタマバエによる「ガマズミミケフシ」という名前が付いていた。(61)で紹介したヨモギの虫こぶ「ヨモギハシロタケマフシ」のように丸い繊維質だった。

●平成24年10月13日(土曜日) 天気:晴

 一丁平から大平林道にぬける「一丁平歩道」。日当たりが良いためか、最初の100mほどがススキに被われてしまった。雨の日や雨の後は、ここを通行するだけで全身びしょ濡れになってしまう。早急にススキを刈らなくてはならないのだが、まだ秋の植物が残っているので機械刈りは出来ない。そこで鎌で植物を選びながら手刈りをした。一日仕事で、かなり疲れたが、これで安心して通行できる。

●平成24年10月18日(木曜日) 天気:雨時々曇

 向こうから目に飛び込んでくるような、色鮮やかな赤色のキノコ。朽木に発生する「ベニチャワンダケモドキ」だ。キノコで、これ以上鮮やかな赤は無い。似たようなキノコで、もう少し小型のベニサラタケというキノコがあるが、これは土の上に発生する。


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