ヒマラヤシーダの松ぼっくり

下の池の畔にあるヒマラヤシーダ
 台風4号が日本列島を駆け抜けた翌日の6/20(水)、新宿御苑に行ってきました。ご存じの通りここにはたくさんのヒマラヤシーダの大木があります。

ヒマラヤシーダの球果
中の池の端に聳える2本のヒマヤラシーダの前に行くと、枝の先にたくさんの大きな松ぼっくりの子供が見えます。これは去年受粉した雌花が大きくなったもので、今年の冬に向けて大きな松ぼっくりとして成長してゆきます。まだ緑色をしていて、おなじみのシーダーローズにはほど遠いイメージです。 そしてこの様子を見て、ピンっとひらめきました。きっと台風の風で落ちた枝にこの松ぼっくりの子供がついているものがあるに違いない。

落ちていた枝に付いていた球果と今年落ちた跡の芯
 場所柄、よく実をつけるヒマラヤシーダがどこにあるのかはわかっています。早速思い当たる場所に行ってみましたが、枝は落ちているもののなかなか松ぼっくりはついていません。 やっと三番目の場所で落枝についた7-8cmの緑色の大きな卵を見つけました。「あったー!」と思わず声に出してしまいました。中には今年の冬に既に裂片を飛ばしてしまった松ぼっくりの芯の部分だけが残っているものもありました。若い球果は周りが松ヤニでベトベトです。さわってすぐに後悔することになりました。

疑惑の幼球果?
 そして、他の枝には長さ1-2cmくらいの幼球果もついていました。と、ここまではよかったのですが、ここで疑問がわいてきます。 ヒマラヤシーダは秋に花を咲かせ、翌冬に成熟して鱗片を落としながら実を飛ばします。でもこの6月の時期にこんなに大きさの違う球果がどうしてあるのでしょうか。 色々調べてゆくと外国の文献に、球果は2年まれに3年目に成熟すると書かれているものがありました。だとするとこの松ぼっくりの赤ちゃんは来年の冬に成熟するのでしょうか?ど うもはっきりとしたことがわかりません。 これから観察を続けてゆきたいと思いますが、そもそも雌花は大木の上の方につくのでなかなか観察が困難です。この秋頃にくる台風がまたヒマラヤシーダの枝を落としたときに、まだこの赤ちゃんがいればその説が裏付けられることになると思います。

新宿門を入ってすぐ右側に見えるどっしりしたヒマラヤシーダと立ち入り禁止になった芝生
 宿御苑のヒマラヤシーダといえば、新宿門入ってすぐ右手に見えるどっしりとした樹が記憶にあるはず。とっても存在感のある樹です。 昨年手前の大きな枝を落としてしまい、いままでのドーム状のすばらしい樹形は残念ながら崩れてしまいましたが、まだまだ健在です。 昨年から新宿御苑では芝生の養生のため広い面積を順番に立ち入り禁止にしていますが、今日行ってみるとこのヒマラヤシーダの周りが立ち入り禁止になっていました。ちょっとほっとしました。 これでしばらくこの樹は根を踏まれることがなくなります。二年前の猛暑と乾燥、そして多くに人々に木陰を提供したことから、かなりのダメージを受けたこのヒマラヤシーダですが、やっと夏休みをもらえて、 やれやれと思っているのではないでしょうか。

戻る