高尾山国有林巡視日誌(65)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その65」です。

●平成24年3月6日(火曜日) 天気:曇のち晴

 黄色いタマキクラゲのようなキノコ。「ハナビラダクリオキン」という変わった名前が付いている。「ハナビラ」は「花びら」で分かるが「ダクリオキン」って何だろう。このキノコ、枯れた針葉樹に発生し、世界的に見られるという。

●平成24年3月11日(土曜日) 天気:曇時々晴

大平林道と高尾林道が合流する大平園地。ここに「森林ふれあい館」という林野庁の研修施設がある。森林保護員にとって天気が悪い時に逃げ込める数少ない施設だ。ただ冬期はどういう訳かフクラスズメが入り込む。床には死んだ個体がゴロゴロ転がっている。内翅が美しいので、翅を引っ張ったら・・・動いた。どうやら仮死状態になって冬眠するようだ。

●平成24年3月11日(土曜日) 天気:曇時々晴

 稲荷山コースから梅ノ木平に延びる尾根がある。昔、薬王院から大山の阿夫利神社への信仰の道「大山道」が通っていた尾根だ。そこを初めて下りた。途中までは気持ちの良い尾根道だったが、低木に行く手を阻まれた。仕方なく枝尾根の急斜面を下りたが苦労した。もし行けたとしても終点は圏央道「高尾山IC」。削り取られていて下りることは出来ないのだが・・・

●平成24年3月20日(火曜日・祝日) 天気:晴

 加藤さんがまた珍しいものを見つけた。葉が輪生のアズマイチゲ。周辺には同じタイプの株が多く見られる。「新発見!」と喜びながら、帰宅後写真を見たら、ごく短いが葉柄があった。・・・残念。でも、これでも十分珍しいのだけれどね。

●平成24年3月27日(火曜日) 天気:快晴

 春の到来が遅く、花が咲かない3月だったが、ここに来てようやく花々が咲き始めた。小下沢のフサザクラも咲き出した。春の青空が気持ち良い。

●平成24年3月31日(土曜日) 天気:曇のち雨

 今はタゴガエルの繁殖期。あちらこちらの岩の中からはくぐもった鳴き声が聞こえてくる。そんな産卵地の岩穴の入り口に卵があった。産卵場所としたら少しおかしい。もしかしたら雨で穴の中が増水した時に押し流されたのだろうか。


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