高尾山国有林巡視日誌(61)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その61」です。

●平成23113日(木・祝日) 天気:曇

小下沢林道で不思議な物を見つけた。ヨモギに付いている虫こぶ。調べてみると、「ヨモギシロフシタマバエ」による「ヨモギハシロタケマフシ」という虫こぶらしい。普通、虫こぶというとグロテスクだが、これは、表面は繊維質。色も薄いピンク色で美しい。

●平成231115日(火) 天気:曇

コハウチワカエデが美しく紅葉していた。基本的に高尾山には紅葉するモミジは無くイタヤカエデのように黄葉するモミジが多い。コハウチワカエデが多く見られるのは北高尾山稜だ。いつも、ここの秋は美しいな、と思っていたが、理由がやっとわかった。

●平成231118(金) 天気:曇時々晴

この日は「ブナの結実調査」。ただ、まだ葉が付いているため見つけにくい。しかたなく足元を探す。台風で落ちた枝にブナの殻斗(かくと)が付いていた。実も一個入っていたが、中身は入っていない「しいな」だった。

●平成2311月18日(金) 天気:曇時々晴

時々木の幹を歩いている数ミリの大きさの赤いダニに出会う。小さすぎて写真に撮ってもピントが合わない。この日も十数枚撮った中に一枚だけ写っていた。ネットで調べたら、「タカラダニ」の仲間のようだ。

●平成231122(火) 天気:晴

今年の高尾山の異変は、ツアーの団体旅行客が増えたこと。ツアーだから、平日でも雨でも関係なく訪れる。ケーブルカーは朝からピストン運転。この日も平日なのに待ち時間35分だという。実際にはそれ以上かかる。仕方がないのでリフト駅に向かったが、それでもこの行列。ただ、この行列でもリフトなら20分で乗ることができた。

●平成231130(水) 天気:晴

「ブナの結実調査」は、木の真下から双眼鏡で枝先に付いている殻斗を探す。長時間探していると首が疲れる。・・・結果、こうなる。服は汚れるが、一番楽な調査方法ではある。


戻る