●「脱穀」

  天日干しが終わった稲は脱穀して籾(もみ)にする。脱穀機は足踏み式。「使わないから」と、農家からいただいた物だが、この脱穀機、明治時代末期に登場し、昭和初期から戦前にかけて普及したという。レトロだが、慣れるとなかなか良い。「千歯扱き」しかない時代、この脱穀機の登場は画期的なものだったろうと想像する。

●「唐箕掛け」

 脱穀の終わった籾は、「唐箕」に掛けて細かいゴミを取り除く。足踏み式脱穀機より、もっとレトロな手動式送風機だ。取っ手を回すと板羽根が回り、風を送る。それにより軽いゴミは飛ばされ、重い籾は手前に落ちる。写真は、近くの小学校の「田んぼの授業」の時のもの。時代物なので力を入れ過ぎると羽根がこわれる。生徒たちにはやらせない予定だったのだが、こんな面白いことを子供たちが黙って見ている訳がない。しかたなくやらせたが、ヒヤヒヤものだった。

●「稲刈りのあと」

 稲刈りを始めて1ヶ月。最初に刈った田んぼの切株からは新しい葉が出て来た。稲穂が付いている株もある。まぁ、これはスズメに進呈するか。

●「秋の水田雑草エリア」

 この時期の「水田雑草保護エリア」は、草ぼうぼう。最後に顔を出したのはノコンギク。ミゾソバは相変わらず幅を利かせている。そろそろ畔の草刈りを始めなければならない。

●「ツマグロヒョウモン」

 春から秋まで、いろいろなチョウがこの田んぼを訪れた。でも、あまり嬉しくないのがこのツマグロヒョウモン。元々西日本に住むチョウなのだが、温暖化の影響か関東にまでやって来ている。そして、これも嬉しくないセイタカアワダチソウの花の蜜を吸っていた。別に本人たちが悪い訳ではないのだが。

●「セグロアシナガバチ」

 脱穀をしていると、足元で動くものがいる。アシナガバチだが動きが悪い。後から調べたらセグロアシナガバチの雄のようだ。(腹の黄色の筋が多い)巣から離脱して死ぬ場所を求めているのかも知れない。ここに居られても困るので、わら屑を捨ててある場所に移動してもらった。暖かい場所、とおもったのだが、あまり意味はないかも知れない。



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谷戸田の四季E 10月〜11月

丘陵の尾根と尾根に挟まれた谷戸(湿地)の田んぼを「谷戸田」とか「谷津田」といいます。多摩丘陵の一角にある谷戸田の四季をお伝えします。