丘陵の尾根と尾根に挟まれた谷戸(湿地)の田んぼを「谷戸田」とか「谷津田」といいます。多摩丘陵の一角にある谷戸田の四季をお伝えします。

●「ヨツボシホソバ」

 作業小屋の戸にきれいな色の蛾が止まっていた。しかし、もう少し翅を広げてくれないと図鑑で調べられない。小枝でつつくと迷惑そうに翅を広げた。四つの斑点がある。図鑑で調べたら、ヨツボシホソバという蛾だった。

●「水田雑草」

 田植えが終わると、待っていたように水田雑草が姿を現す。オモダカ、コナギが中心で、稲作には大事な栄養を奪われる天敵のような存在だ。だが、その植物が現在姿を消そうとしている。ここの田んぼでは、水田雑草を守るエリアと稲作のために雑草を駆除するエリアに分けて管理している。

●「田の草取り」

 当然だが、過保護に品種改良されてきた稲より、水田雑草の方が繁殖力が強い。特に稲にとって強害雑草はコナギ。抜き取りは大変だから埋め込んでいく。でも、すぐに復活するだろうなぁ。

●「ヤブカンゾウ

 水田周辺でヤブカンゾウが咲き出した。この植物は若葉も美味しいし、花もサラダにすると美味しい。一日花なので採取しても余り罪悪感が無い。ただ、すぐアブラムシがびっしり付く。それでも食べるのは・・・勇気がいる。

●「オモダカ」

 水田雑草を代表する植物。谷戸田の回復作業をして、このオモダカが姿を現した時は本当に嬉しかった。正月のおせち料理に使うクワイは、このオモダカの変種を品種改良したものだという。

●「キイトトンボ」

 「田んぼ」にいる昆虫だから「トンボ」、いやいや「トンボ」がいる場所だから「田んぼ」だ、と言われるほど田んぼとトンボは密接な関係がある。ここの谷戸田でも多くのトンボが生息する。それらの中で目立つのが黄色の糸トンボ、「キイトトンボ」。初めて見た。12年もここで作業しているのに、なぜ見つけられなかったのだろう。



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谷戸田の四季B 6月〜7月