北大植物園を訪ねてみました

 5月中旬、所用があって1泊2日で札幌を訪ねました。千歳から札幌に向かう列車からは、遠くの山々には未だ残雪が望め、サクラやツツジも心なしか寂しそうに咲いていました。翌日、帰りのフライト時刻まで余裕があったので、小雨模様の肌寒い中、赤レンガの北海道庁前を通り北大植物園を訪ねることにしました。
 正門近くの北方民族資料館、宮部金吾資料館、灌木園、ハルニレ林、北方民族植物標本園、高山植物園、博物館、温室などを2時間半ほどかけてゆっくり歩いてみました。エゾエンゴサク、キバナノアマナ、ニリンソウ、エンレイソウ、コジマエンレイソウ、オオバナノエンレイソウなどが、高尾山的感覚では1カ月余りの遅れで、今を盛りと咲き誇っていました。東京から千km離れた北の大地・北海道の自然・風土というものがジカに感じられ伝わってきました。帰京後、改めて、理科年表で調べてみました。札幌と東京を比べると(括弧内東京)、年間平均気温は8.5(15.9)、植生帯と気温の関係を示す「温かさの指数」を計算すると、54.8(131.3)となり、札幌は冷温帯と亜寒帯の境、東京は暖温帯(照葉樹林帯、常緑広葉樹林帯)に属していることになります。
 パンフレットによれば、これから8月まで、ライラック、シナノキンバイ、ヤマボウシ、オオウバユリが咲くと記されています。11月初めで閉園(温室除く)となりますが、数年前、10月下旬に訪ねた時には、トリカブトが一面に咲いていました。
ともあれ、高尾山しか(も?)知らない新米インストラクターにとって、気温と植生との関係の一端を知ることのできた良い機会ではありました。



博物館(国指定重要文化財)
ヨーロッパクロマツ(左)

園内、博物館近くの針葉樹林

宮部金吾記念館、ハルニレ(左、右)

赤レンガの北海道庁(国指定重要文化財)

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