日本のガラパゴス
孤島・小笠原の生物 その5

 世界遺産への登録を目指して準備が進められている父島に赴任した藤田富二森林インストラクターの小笠原レポート第5弾です。小笠原は、東京から南に約1000km、一度も大陸と陸続きになったことのない海洋島です。そこに生育する動植物は特異な進化を見せています。今回は島で唯一の針葉樹シマムロを始め4種類の固有種です。


●ナガバキブシ(キブシ科)固有種
父島、兄島に自生する。私は小笠原に来たらぜひ見たかった花のひとつ。内地ではキブシを草木染めの染材に利用していたが、小笠原では個体が少なく貴重な植物。

●ハザクラキブシ(キブシ科)固有種
母島の乳房山周辺に自生する。こちらのキブシは総状花序が長い。内地のキブシのようにむら立ちするのは似ている。ナガバキブシの変種。

●シマムロ(ヒノキ科)固有種
父島ではよく見られる植物。枯れても白骨化していつまでも残る。島名はヒデノキと呼ばれ焚き付け木として利用されていた。今では採取することはできない。

●ツルワダン(キク科)固有種
海岸崖地の海風の吹き上げる場所で咲く。


戻る