高尾山国有林巡視日誌(51)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その51」です。

●平成2312日(日) 天気:晴

 おそらくサルノコシカケの仲間では一番小さなキノコではないだろうか。名前は「ヌルデタケ」。大きさは2oほど。特徴は正面から見ると、人の鼻に見える。顔を近づけると、木の中から鼻だけが飛び出しているような不思議な感覚だった。

●平成2318日(土) 天気:晴

 寒い一日だった。日影沢でこの冬初めての氷柱を見た。その他、いくつか面白い氷のオブジェも見られた。これもその一つ。シラネセンキュウの葉が水の中に落ち、葉柄だけが水面から突き出ていた所に、しぶきが掛かり小さな氷のオブジェが出来た。黄葉がアクセントになって、美しかった。

●平成23116日(日) 天気:晴時々曇

 1045一丁平、到着。ここから一丁平歩道を下る。晴れてはいるが強い北風で、顔がピリピリする。ススキの穂が横になびく程の強風。体感温度は確実に0℃以下だった。こういう時は風が来ない日溜まりに避難するに限る。高尾山中にいくつかある秘密の日溜まり。一番近い場所に急いだ。

●平成23116日(日) 天気:晴時々曇

 凍結状態を確認するため、あえて6号路を通って下山した。多くの場所で凍結していた。何日も雨が降っていないので氷の上にほこりが溜まり、凍っていることが分からず、滑ってから凍結に気が付く。冬期に6号路を下るのは、かなり危険だ。

●平成23123日(日) 天気:晴のち曇

 普通コウヤボウキの綿毛は白なのだが、時々ピンク色の綿毛の物に出会う。この日出会ったのは特に色が濃かった。どのような理由だろう。風で飛んでいく綿毛なのだから、色は関係ないと思うのだが。

●平成23123日(日) 天気:晴のち曇

 老木のヤマザクラに、よく見る地衣類が張り付いていた。名前は「ウメノキゴケ」。地衣類は菌類と藻類が共生する植物だという。藻類というとワカメなどの海藻を思い浮かべるが、これは一部。分類的には藻類は広範囲に渡る。地衣類の本体は菌類だが、菌類は光合成が出来ないので、内部に共生している藻類に光合成をしてもらう・・・う〜ん。分かったような分からないような・・・やはり、にわか知識では理解できない。


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