高尾山国有林巡視日誌(50)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その50」です。

●平成22125日(日) 天気:快晴

もみじ台南側巻道の日溜まりで、キタテハが日向ぼっこをしていた。キタテハは成虫越冬をするため、天気の良い日はこうやってエネルギーを貯め込んでいるのだろう。この時期だから動かないだろうと無理やり近寄ったら逃げられてしまった。やはりタテハチョウの仲間は動きが速い。

●平成221210日(金) 天気:晴

堂所山と陣場山の間にある「明王峠」。ここから相模湖に下る長い下り道の途中(峠からすぐ近くの地点)に、石積みの塚がある。「明王峠・石投げ地蔵嬢ケ塚」と書かれた解説看板がある。由来は武田氏ゆかりのお姫様の話の様だが、前振りが長くて話が途中で終わっている。結局、何故「石投げ地蔵」なのか、何故「嬢ケ塚」なのか、まったく分からない。それにしても「相模湖観光協会」が何故これでOKして看板を作ったのか、不思議だ。もし、ここを通ることがあれば、この看板を読んで戴きたい。欲求不満になること間違いなし。

●平成221216日(木) 天気:曇

 今年はサネカズラ(ビナンカズラ)の実を見ないなぁと思っていたら、八王子城山で見ることが出来た。和菓子の「かのこ」のような実がぶら下がっている。残念ながら食べられない。美味そうなんだがなぁ。

●平成221218日(土)  天気:晴

836 日影沢林道ゲート前広場、到着。その時突然、約10台のオートバイが日影沢林道からやって来たので、先頭のオートバイを止めて注意した。その間、他の単車は走り去った。「林道を勝手に走ってはいけないのは、知っているか」と尋ねると「知っています」と答えた。確信犯だけに余計タチが悪い。

●平成221223日(木) 天気:晴

 クサカゲロウを見つけた。この冬の時期に何故いるのか。帰って調べてみると、名前は「アミメクサカゲロウ」。成虫越冬するという。カゲロウというものは、はかない命と思っていた。こんなたくましいカゲロウもいるのだ、と感心した。

●平成221223日(木) 天気:晴

 冬の風物詩、テイカカズラの綿毛がやっと飛びだした。例年はテイカカズラの綿毛が先に飛び始め、その後にキジョランの綿毛が飛ぶのだが、今年は逆になってしまった。

 この日は、その綿毛が実から飛び出す場面を見ることが出来た。普通は高い木の上で実を付けるので、こういう状態はなかなか見られない。


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