埋土種子(シードバンク)の一斉発芽

刺だらけのカラスザンショウの幼木がびっしり

スギの下でじっと種が出番を待っていた

カラスザンショウとアカメガシワの「混交林」

地上が開いたことを温度差でキャッチ

植樹を予定している伐採跡地

アカメガシワの種子 土の中で出番を待つ

あきる野市で「花粉の無い森づくり」のため、皆伐跡地に植樹する準備作業をお手伝いしています。2.6haの皆伐跡地に7種の広葉樹と花粉の少ないスギを植える予定です。その植樹地に樹高が10〜30cmほどのカラスザンショウとアカメガシワがびっしり、まさに畑ないし「純林」状態です。この先駆的な木々は、土壌中のシードバンク(埋土種子集団)の発芽です。鷲谷いずみ氏によりますとヌルデ、アカメガシワ、カラスザンショウ、サンショウなどの種は土の中で50〜70年、時には100年もじっと出番を待っているそうです。秋に伐採された跡地では、次の年の春から初夏にかけてギャップが出来たことを知って芽生えのラッシュが起きます。種がギャップを知る手段は一般的に「変温感受性」、地表面の昼夜の温度差が大きくなることだそうです。ヌルデの種は水に付けても水を吸わず発芽しませんが、種の皮が高温にさらされると、まるで栓が抜けたように吸い口が出来て水を吸い、難なく発芽するそうです。アカメガシワは種が水を吸いますが休眠状態にあり、目覚めるためには、3つのステップを踏みますが、最後に32〜40℃の温度に数時間さらされることを必要とするそうです。カラスザンショウについては目覚めの感知手段はわかりませんでした。土壌シードバンクはこれら先駆樹種に限らないわけで草本を含めいろいろな植物がそれぞれ子孫を残すため知恵を絞っているのが実感しました。


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