コナラの樹液食堂
水元公園

水元公園に下見に行ったとき撮りました。コナラの樹液に集まったゴマダラチョウ、サトキマダラヒカゲ、スズメバチたちです。蝶に詳しい人に見てもらいました。

写真拝見しましたが、スゴイですね!何がスゴイかといいますと、濃い茶と白の蝶はタテハチョウ科(オオムラサキなどと同じ科)「ゴマダラチョウ」という在来種でこれほどの数が集まっているのを狭山丘陵では見た事がありません。樹液に来る蝶ですが、多くてもせいぜい23頭です。
近年外来種(韓国、中国産個体の放蝶)のアカボシゴマダラという後翅に赤い斑のある近似種が、生息域を拡大しており丘陵でも在来のゴマダラチョウより多く見かけます。共に幼虫はエノキを食草としていますが、アカボシは数十センチから3m程度の若木を好むため、西部沿線の清瀬や西東京などでは駅周辺の街路樹でも見られるほどです。
食草は競合しますが、ゴマダラチョウは比較的大きな木を好みますので棲み分けはされているように思います。

◆薄茶色の蝶は同じくタテハチョウ科の「サトキマダラヒカゲ」です。やはり花ではなく、樹液を好むチョウで幼虫は笹や竹の葉を食べて育ちます。この蝶は、狭山丘陵でも多いとこのくらいの数は見かけます。それにしてもゴマダラチョウの多さ、水元公園恐るべしですね!いい環境が維持されている証拠ではないでしょうか。この蝶は、冬には木の根元の落ち葉で幼虫越冬しますので、落ち葉が春まで残っている事が必要です。風で飛ばされたり踏まれたりすると生息できなくなってしまいます。
オオムラサキも食草、生態は同じですが、東京都のレッドデータブックによりますと今や都区部では絶滅となっています。オオムラサキのほうが、生息する雑木林の広さが必要なのかもしれません。

(昆虫に詳しい森林インストラクター東京会友の会の河野宏和さんのコメント)


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