高尾山国有林巡視日誌(45)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その45」です。

●平成22622日(火) 天気:曇時々晴

南高尾山稜で、真っ赤な実を付けている木に出会った。オニシバリ(ナツボウズ)の実だ。高尾山域でオニシバリにはよく出会うが、実を見る機会はあまり無い。オニシバリは雌雄違株。この時期にこの色の実を見過ごすことはないので、それだけ雌の木が少ない、という事なのだろう。

●平成22622日(火) 天気:曇時々晴

生物はその大きさに関わらず、子孫を残すための営みを行う。体長6oのヒメコブオトシブミが交尾していたのはヤブマオの葉の上。彼等にはどの様に世界が見えているのだろうか。

●平成22622日(火) 天気:曇時々晴

最初はムカデだと思った。しかし足が6本。それならば甲虫の幼虫だ。帰宅後調べたら、マイマイカブリの幼虫だと分かった。それにしても何故、先に幼虫に出会ってしまったのだろう。成虫にはまだお目に掛かっていないのに・・・。

●平成22624日(木) 天気:曇のち晴

アズマキシダグモは体の模様に変異が多い。これは「キスジ型」といわれるタイプのメス。このクモは普段は巣を作らないが、さすがに子育て(孵化)にはマイホームが必要、ということで簡単な巣を作る。この時も卵を体の下に抱え、しっかりお母さんを務めていた。

●平成22624日(木) 天気:曇のち晴

長年(?)出会うのを楽しみにしていたカメムシにやっと会えた。アカスジキンカメムシ。ニシキキンカメムシと並ぶ最も美しいカメムシだ。幼虫には以前出会っていたので、いつかは会えると思っていた。ただこの個体は羽根の納め方が上手くない。これが少し悔やまれる。

●平成22627日(日) 天気:雨のち曇時々晴

毎年同じ場所で出会うヤマゴボウの花。マルミノヤマゴボウだとは思うのだが、図鑑で見る花は紅い花びらの物ばかり。最近、やっとその原因が判った。この花は、最初は白っぽいが、花期の後半になると濃い紅色になるという。謎が解けた。間違いなく、これはマルミノヤマゴボウだ。

※この時は30分後に濡れた岩場で足を滑らせて骨折し、約1ヶ月以上、高尾山に入れない状態になるとは、想像もしていなかった・・・ 


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