81年ぶりのラフレシア開花
Bogor Botanic Garden, Indonesia

夏休みにインドネシアにあるボゴール植物園を訪れたところ、思いがけずラフレシアの開花に遭遇しました。ボゴール植物園はインドネシアの首都ジャカルタから車で南に1時間ほど走ったところにあります。1817年、オランダ植民地時代に開園された世界でも最も古い植物園のひとつで、熱帯植物の宝庫です。


●ラフレシアRafflesia patmaラン科)

ボゴール植物園では1929年以来、なんと81年ぶりにラフレシアの花が咲いた。ラフレシアの仲間は世界で15種ほどあるが、開花したのはRafflesia patma。世界一大きな花として有名なRaffresia arnordiiよりは小ぶりであった。本来の生育環境以外で開花させるのは非常に難しいのだそうだ。

●メンガリスKoompassia excels マメ科)

すばらしい板根。熱帯の土壌は栄養層が薄く、大木も地中深く根を張ることができない。そのためこうした板根を発達させて巨体を支えている。まるで芸術作品をみているよう。

●ソーセージツリー(Kigelia africanaノウゼンカズラ科)

不思議な形の実がぶらさがっているアフリカ原産の木。残念ながらこの実は食用にはならないとのこと。

(Baccaurea macrocarpa トウダイグサ科)

枝先に花を咲かせるのではなく、太い枝や幹から直接花を咲かせ、実をつける幹生果()は、熱帯樹にみられる特徴のひとつ。


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★★ボゴール植物園★★ 
◆「最も熱帯らしい地域」の熱帯雨林域に位置するボゴール植物園はインドネシアの顔の一つ。オランダにより1817年に設立された植物園は、フタバガキ科の巨木群やラン、ヤシ類のコレクションで知られ、熱帯植物研究のメッカである。園内では、数々の魅力的な熱帯樹木群に加えて、オランダ時代の荘厳な歴史的建造物を楽しむことが出来る。
◆現在東南アジア全域で栽培されているオイルパーム(アブラヤシ)は、1848年に本園に導入された種子から育成された個体の子孫である。マラリアの特効薬キニーネの原料も、こうして導入され、東南アジア全域に広がった植物の一つだ。
◆インドネシアの独立以前、日本軍統治時代には、日本人植物学者の中井猛之進博士が館長を努めたこともある。
◆85ha、220科、1265属、3441種、13,433個体の植物コレクションを有する。
 (ボゴール植物園 八田洋章から)