日本のガラパゴス
孤島・小笠原の生物 その1

 いま世界遺産への登録を目指した準備が進められている小笠原諸島から、このたび赴任した藤田富二森林インストラクターがレポートを送ってくれることになりました。
 小笠原は、東京から南に約1000km、太平洋の中に点在する父島、母島、聟島などの列島からなる小さな海洋島群です。起原は火山島、海上に顔を出してから古いところでも300万年程度といわれています。そして一度も大陸と陸続きになったことのない海洋島では、そこに生育する陸上の動植物は特異な進化を見せており、小笠原諸島だけにしか生育しない固有種が木本だけ見ると4割以上になるといいます。今回は4種類の固有種です。


●ムニンアオガンピ(固有種)ジンチョウゲ科
島名をサクラコウゾと呼ばれ戦前は樹皮を紙の原料にした。島の中ではどこにでも見られる。黄色い小さな花は筒型をしている。

ムニンヒメツバキ(固有種)ツバキ科
小笠原ではひときわ目立つ花である。内地のツバキの花と大きさは同じくらいなのに小笠原の他の花と比べ大きな花である。山いっぱいに咲き乱れ夏が近づくのを感じさせる花である。

●シマホルトノキ(固有種)ホルトノキ科
島名をコブノキといわれており。大木になるとコブをつける。段々につくのでよく目立つ。この木の実はアカガシラカラスバトが好んで食べる。花は小さいがよく見るとフサフサしている。

●オオバシマムラサキ(固有種)クマツヅラ科
ピンクの花はひときわ目を引きます。小笠原に自生するムラサキシキブ属中で中心的なもの。オガサワラシジミの食草である。この木がふえて、グリーンアノールがいなくなればオガサワラシジミもたくさん小笠原で見られるようになるのでしょうか。


戻る