高尾山国有林巡視日誌(43)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その43」です。

●平成2254日(火・祝) 天気:晴

知る人ぞ知る高尾山のヤマウツボ。花期が短いのか毎年時期を逃してしまう。今年こそ、と思い、早めに訪れたつもりだったが、それでも遅かった。ただ個体数は増えていて、花の終わった花茎が何十本もあり、逆にそれが悔しい。その中で、一株だけ理想的な株が咲き残っていた。3年越しの出会い。まぁ、これで良し、とするか。

●平成2254日(火・祝) 天気:晴

 まさか高尾山でクマガイソウに出会えるとは思わなかった。それも5株。それをFITの仲間に話したら、「誰かが話題作りに植えたんじゃないの」と軽く言われてしまった。・・・う〜ん。そうかも。

●平成2256日(木) 天気:晴

梅ノ木平のヤマブキソウは有名だが、あれは農家の裏庭で保護されているもの。完全に自生のヤマブキソウを高尾山域で見ることは出来ない、と思っていた。それが、あるという。教わった場所に行ってみたが、今年は花が遅い。まだ蕾だった。

そして今日、あらためて行ったら咲いていた。同じ場所にはセリバヤマブキソウもあり、あと数日で満開になる様子だった。(残念!訪れたのが、ちょっと早かった。)

●平成2256日(木) 天気:晴

 林道で、長さ20pほどの今まで見たことのない小さなヘビを見つけた。写真を取り終えた後、加藤さんが木の枝で持ち上げたら硬直した状態で死んでいた。
 帰宅後、インターネットで調べまくったら「シロマダラ」というヘビだと分かった。日本全国に分布しているが、夜行性なので余り見つけることが出来ず「幻のヘビ」といわれているらしい。また「擬死」をするという。もしかしたら、今日のヘビも生きていたのかもしれない。

●平成2258日(土) 天気:晴

 スミレの宝庫、高尾山。今年は15種類のスミレに出会えた。(出会いたくない外来種のアメリカスミレサイシン(パピリオナケア)も含まれているが・・・)そのスミレのシーズンの最後を飾るのはコミヤマスミレ。湿った場所に多く見られ、葉の葉脈が紫色を帯びるのが特徴だ。ただ、花だけを見ると姿、形、大きさはツボスミレにそっくり。花だけで判断しろ、といわれても、私は自信がない。

●平成22523日(日) 天気:雨

 大平林道をサワガニが歩いていた。この林道は渓谷沿いの道ではないのでサワガニに出会うのは珍しい。きっと林道と接している小さな枝沢からやってきたのだろう。

カメラを向けるとハサミを掲げて威嚇ポーズを取った。


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