伊豆大島便り その2
木に咲く白い花たち

5月の伊豆大島は、木に咲く白い花が綺麗です。咲き誇る花は芳香を放ち、虫達も沢山集まって来ます。今、山で見られる代表的なものを幾つか紹介します。

●ミズキ

枝先に集まった葉の上に、白い小さな花が集まって咲きます。
遠くから見ると純白ではなく、白に近いクリーム色というイメージです。
島ではミズクサといい、コケシなどの材料として出荷していた歴史もあるようです。

●オオバエゴノキ

本土のエゴノキに比べて、花や葉が大きいようです。

花は全て葉の下に垂れ下がって咲き、木の下に立って上を見上げるととても綺麗です。また、めしべを残しおしべと花弁がそのままの形で落ちるので、散るときはまるで花が空から降ってくるかのようです。島での呼び名は「イズサ」。

●ニオイウツギ

噴火後の溶岩やスコリアの上などに、かなり早い時期に根をおろす先駆落葉低木です。
花は良い香りで、咲き始めは白、時間が経つとピンク色に変化します。5月の大島で一番良く目にする花です。

ハコネウツギの変種とされ伊豆諸島のみに見られるようです。

●コゴメウツギ

米粒のようなクリーム色の花が集まって咲きます。とても小さい花ですが、近くで良く見るととても可憐な花です。葉が羽状に裂け、本土の物より大型で艶があるらしく、シマコゴメウツギとも言われています。

●ウツギ

“うのはな”とも呼ばれています。カルデラや、山への登山道でこの花に出会うと純白の花が密集して咲く美しさに目を奪われます。花が落ちても可愛いカップ型の実のあとが目立ち、冬の姿も楽しめる木です。


伊豆大島在住の森林インストラクター西谷香奈さんがこれから「伊豆大島便り」を定期的に送ってくれることになりました。火山島ならではの珍しい植物や動物など楽しい情報を提供していただけそうです。第2回は木に咲く白い花たちです。見慣れた植物でも海の近くでは葉っぱが大きかったり、厚かったり姿形がすこし違います。

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