高尾山国有林巡視日誌(40)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その40」です。

平成2222日(火) 天気:曇のち晴

 東京都区内としては2年ぶりの積雪との事だ。誰も踏み跡がないバージンスノーの場所から見る「江川杉」。水墨画の世界が広がっていた。「雪の高尾山もいいな〜」と思ったのはここまで。大垂水歩道〜大平林道〜高尾林道と次から次と倒木や雪で垂れ下がった枝が道を塞いでいる。全部で5本の木を枝払い、玉切りし、処理した。けっこう疲れた。

●平成22212日(金) 天気:雪

2月に入って雪の日が続く。景信山から堂所山への尾根道。雪の重みでスギの枝が垂れ下がり、ファンタジー映画の世界(例えば「ナルニア国物語」の世界)に入り込んだような気分になった。(歩いているのが美少女では無くオジさんというのが、ちょっと冷めるが・・・)

●平成22216日(火) 天気:雪のち曇

滝ノ沢林道を土場跡まで行き、戻る途中でニホンリスの足跡を見つけた。30分前にここを通過した時には無かったので、その間に通ったのだろう。会いたかったなぁ。(足跡図鑑で見ると、上の足跡が基本形のようだ。)

●平成22年2月16日(火曜日) 天気:雪のち曇

かわいい顔の葉痕に出会った。雪も良いアクセントになっている。しかし木の種類が分からない。分からないまま歩き出したが、加藤さんが「なんだ。これだよ。」と指さしたのはニワトコ。当然付いている冬芽が無かったので分からなかった。先入観で判断すると、分かるものも分からなくなる。気をつけよう。

●平成222223日(火) 天気:晴

枯木を3本、伐倒処理した。倒した木を道の脇に寄せて作業終了。側の低木に何か枯れた物がぶら下がっている。「オッ!カラハナソウだ。」と加藤さん。ビールに苦みをつけるホップ(セイヨウカラハナソウ)の仲間で、このカラハナソウの雌花も焼酎に漬け込むと苦みのある酒になるという。花期は89月。試してみようかな。

●平成22227日(土) 天気:雨一時曇

稲荷山コースを歩いていたら、下の6号路から可愛いカエルの声が聞こえてきた。予定を変えて現場に行ったら、水の中で一組のヤマアカガエルが産卵していた。ヒキガエルの蛙合戦と違い、静かな産卵風景だった。


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