高尾山国有林巡視日誌(39)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その39」です。

●平成22112日(火) 天気:曇のち雪のち雨

景信山頂。雪が本降りになり、10分もしない内に周りは雪景色になった。こういう時は早めに下山するに限る。鉄塔から下り、小下沢林道に着いた時は雨に変わっていた。稜線だけが雪だったようだ。

●平成22116日(土) 天気:晴

 残雪に動物の足跡が残っていた。梅の花のような形なのでタヌキだろう。入り乱れていたので、ここで何かやっていたのだろう。まさか宴会で「狸囃子」を踊っていた訳ではないよね。

●平成22119日(火) 天気:晴

 森の中に木屑の塊が落ちていた。ニホンリスの巣だと思われる。先週、山が唸るほどの強風が吹いたので、その時に飛ばされたのだろう。柔らかく温かそうな巣だ。でも巣を失ったリスは災難だ。今頃巣作りに励んでいるのだろうか。

●平成22119日(火) 天気:晴

高尾山域を形成しているのは「小仏層」と呼ばれている黒い粘板岩だ。山全体は土に覆われているので一般ルートでは、なかなか見ることはできない(6号路では見られる。)が、沢を登っていくとこの岩が壁となって行く手をさえぎる事が多い。

 この日入った八王子城山の沢でも小仏層の岸壁に出くわした。雨の時には大きな滝になるのだろう。しかたなく巻いて登る。登り切ってしばらく行くと、また岸壁が・・・やれやれ。

●平成22126日(火) 天気:快晴

 夕暮れの梅ノ木平林道。ここは一昨年の豪雨で沢が土砂で埋まり、流れもほとんどが伏流水となり、細々としている。そんな暗い沢の水面に夕日に照らされた山が映されていた。こういう風景は「寂寥感」が身に浸みる。

●平成22130日(土) 天気:晴

 小仏城山と小仏峠の間、今は経営されていない茶屋がある休憩地。国有林地ではないので普段は歩かない場所だが、富士山、大室山、相模湖、中央高速道を一緒に見ることが出来る地点がある。一丁平で富士山が良く見えていたので、直行した。少し春霞が掛かっていたが、納得出来る眺望だった。


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