ユリノキ人工林(東大秩父演習林)

あるところには変わった林があるものです。11月11日(水)大雨の中、東大秩父演習林の中にあるユリノキ人工林試験地を見せていただきました。チューリップのような花をつけるユリノキは公園や街路樹でおなじみですが北アメリカ東部に分布し、お日様を好む陽樹で切り株から芽を出す萌芽性に富むそうです。材質は乾燥性、加工性に優れ、北米では幅広く利用されているということでした。見学した人工林試験地は、面積が0.16ha、標高1070m南向き斜面です。(全部で5ヶ所ありそのうちの一つ)1934年(昭和9年)植栽、76年生のユリノキが149本(2005年)。直径60〜70cmもあろうという木が真っ直ぐに、ズンズンと立っており、間には実生と思われる細い木が混じっています。黄葉した葉が美しく、林床も黄色の落葉で外国の森に行ったような不思議な空間でした。05年の調査でわかったことは、ユリノキは光条件が充分であれば良く成長する。樹高は北米では40m超になるが、試験地では35m前後で頭打ちになっているが原因は不明。初期成長が品質に影響するので20年生までに十分な除間伐を行う必要があるそうです。また林内に数本の倒木がありましたが、根は直根であるものの、上の巨体を支えるには十分でないようで、風に弱いということでした。対岸の原生林のモミ、ツガの常緑と混交した紅葉も盛りで見事でした。


真っ直ぐ伸びた76年生ユリノキの巨木

半天のような形の葉の黄葉が美しい

実生と思われる小さな木も混じる

雨に濡れた落葉の絨毯

根が弱いらしく風倒木が何本もあった

対岸の原生林 常緑のモミ・ツガにブナも混じる

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