高尾山国有林巡視日誌(36)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その36」です。

平成21103日(土) 天気:雨のち曇一時晴

 雨上がりの林道。周りが急に明るくなり、突然陽が射した。木洩れ日が濡れた林道を光らせ、ガラス板の上を歩いているような気分になった。 

平成211010日(土) 天気:曇のち晴時々雨

 オオウラジロノキの実が落ちていた。この木を図鑑で検索すると、「山地にややまれに生え」とある。高尾山域でも数本しか確認していない。バラ科リンゴ属。確かに小型のリンゴの実だ。かじってみると口の中にリンゴ特有の酸っぱい味が広がった。そしてその直後、ものすごい渋味が・・・

平成211010日(土) 天気:曇のち晴時々雨

 夏、モミの木の下に赤い花びらのようなものが散らばっていることがある。これはモミなど針葉樹に寄生するマツグミの花が落ちたものだ。本体を見たいが高い場所なので、なかなか見ることは出来ない。それが枝ごと落ちていた。先日の台風で折れたらしい。実もしっかり付いていた。台風も、たまには珍しい物を見せてくれる。 

平成211012日(月・祝日) 天気:曇のち晴

 アワコガネギクが全国レベルで普通なのか、珍しいのかは良く分からないが、高尾山域の国有林で確認しているのは、一ヶ所だけ。ある林道の岩場に生えている。ただ今まで良い状態の花を見ることが出来なかったが、今日見ることが出来た。うん、間違いなく菊だ!? 

平成211013日(火) 天気:晴

 快晴の南高尾。こんな日は光と影が極端なので植物の撮影には向いていない。そんな強い陽射しが当たっていたコウヤボウキの花。筒状花の先がまだ裂けていないため、アップで見ると作り物の花のように見えた。

平成211022日(木) 天気:晴のち曇

 北高尾山稜の尾根はアップダウンが多く、あまり積極的に歩きたくはない。ただ、関場峠から三本松山までの間は落葉広葉樹林が多く、新緑と黄葉の時期は大変なおもいをしてでも歩いてみる価値はある。この日は八田さんがこのルートを歩きたい、というので歩いた。ヤマウルシなどは赤く紅葉していたが、全体にはまだ秋の始まり、というところだろうか。


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