「日本百名山」で日光火山群に含まれる「日光白根山」(標高:2578m)と「男体山」(標高: 2485m)に登りました。麓では紅葉が見られましたが、山ではもう晩秋から初冬の雰囲気でした。

撮影:平成21年(20091015日〜16日)

日光白根山(別名:奥白根山

 日光白根火山群の最高峰であり、また、明治22年(1889)に噴火した記録がある活火山の山。溶岩でできた山体は、粘性の高い溶岩流やドームからなっている。
 溶岩流間の凹地に生まれたのが五色沼で、頂上眼下に見られる(左写真)。「五色沼は時間によって、様々に変化するといわれている。」

秋の名残、紅色の落葉

 ロープウエイ山頂駅(標高2000m)から歩き始めると、亜高山針葉樹林帯が続きます。山道に看板があり「森の中に充満する気持ちの良い香りの正体は、木が放つフトンチッドという成分」とあります。肺の隅々まで、この香りが届くようにと深く息をしながら歩きました。
 オオシラビソなどの針葉樹の下にはコケが広がり、その鮮やかな緑色の上に、秋の名残の紅色の落葉がありました。

男体山9合目

 「男体山は高峰だが、山頂部には偏形したオオシラビソやコメツガ、ハクサンシャクナゲなどの低木林がみられるだけで、ハイマツはない。日本海側からの第一線の谷川連峰や第二線の武尊山・至仏山などハイマツのある山に対して、男体山は第三線にあたる。ほぼ同緯度にありながら、太平洋側では森林限界高度が高くなっているせいだろう」と本にあるように、男体山の9合目(頂上と高度はあまり変わらない)には、左写真のように風雪で曲がった、ダケカンバ・オオシラビソと、その下にハクサンシャクナゲが見られます。

枝についた氷

 落葉樹は裸木になり、登山道には落葉が積って、風景はすでに初冬です。

 急な斜面が続いたので汗をかいたせいか、温度が低いことに気付きませんでした。しかし、頂上近くの樹木の枝には氷がついていました。温度が上がると、この氷が下へ落ちました。更に、寒い日が続けば、この氷も融けずに徐々に大きくなるのでしょうか。

巨大な渦巻き雲

 男体山山頂で休んでいると、北側の大真名子山の山頂から巨大な渦巻き雲が現れました。渦巻き雲の上に別の雲があって、上空は晴れていますが、渦巻き雲の下部から下は黒雲です。この後、頂上付近は下からガスが登ってきて、すっぽり包まれてしまいました。下山後、雨がパラパラ降ってきましたが、それも直ぐやんで、晴れてきました。

いったいどんな条件のときに、このような雲が現れるのでしょうか?


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晩秋〜初冬の雰囲気日光白根山・男体山

参考図書:
●『百名山の自然学』鈴木毅彦(奥白根山)・井上公夫(男体山)2002、且Rと渓谷社
●『日本百名山25』2008、朝日新聞出版