神秘的・ナメクジの交尾

8月1日、早朝5時40分頃、朝霧の中、三陸海岸の森を散歩していた時のことです。落葉土の上で青白く輝く光を見ました。幻想的美しさに近づいてみますと、ナメクジの交尾。私にとっては、とても神秘的、感動のシーンでした。種類はヤマナメクジ?かと思います。交尾している円の直径が,5〜6cmありました。落葉した松の葉が、ナメクジの大きさを測る目安になるかと思います
 改めてナメクジについて調べてみましたら、同時的雄雌同体(雄雌同体で互いに精子の交換をして、両方とも産卵、生殖器を2種類もっている)・・移動機能が低いためとか。

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◆生き物に詳しい東京会の武部 令さんに写真を見てもらいました。

 ヤマナメクジの交尾ですね。カタツムリやナメクジの仲間の多くは雌雄同体で雄と雌の機能を一個体がもっています。(一部のヤマタニシの仲間などは雌雄異体で雄と雌が分かれているものもいます。)カタツムリやナメクジの雌雄同体は「同時的雌雄同体」と言い、雄と雌の機能が同時に成熟します。その為、他の個体と交尾(精子交換)することで2個体とも受精、産卵できることになります。(雌雄同体でも「機能的雌雄同体」や「隣接的雌雄同体」と言われるものは雄と雌の機能の成熟に時間差があり、俗に性転換をする生き物がこれにあたります。)カタツムリやナメクジは移動距離が極端に短く、同種との出会いの機会が少ないために「同時的雌雄同体」に発達したと考えられています。他にミミズの仲間も「同時的雌雄同体」ですが、この特徴をもつ生物は移動スピードが遅いことが共通しています。
 写真でお互いの頭付近を覆っている青白いものはお互いの生殖器です。この中にお互いの精子嚢が入っており、交換することで交尾が終わります。一度交換した精子はすぐに受精に使いますが、保存しておいて数か月後に受精に使うこともできます。そのため、交尾もしていないのに産卵をしたように見られ、自家受精できると考えられていた時期もありました。
 ナメクジの交尾は陸上生物の中でもヘビと並んでもっとも神秘的と評されることがあります。