高尾山国有林巡視日誌(33)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その33」です。

●平成2175日(日) 天気:曇

葉っぱの上を5oほどの奇妙な虫が歩いていた。
虫で分からないことはFITの梅田さん。(最近、ちょっと甘え過ぎている)
早速の回答によると、これはイチモンジカメノコハムシ(「巡視日誌31」で紹介)の幼虫とのこと。脱皮した殻を背負う性格があるという。これも一種の擬態だろうか。

●平成2179日(木) 天気:曇

5月の加藤さんに続いて、今度は八田さんが珍しいアジサイを見つけた。
「宮入さん、あれはなんでしょう」と指さす崖の上には確かに変わったアジサイが咲いていた。葉はヤマアジサイで、花はほとんどが装飾花で手鞠状になっている。(前回と逆)

崖をよじ登り、撮影した写真を前回も同定をお願いした内城葉子さんに送ったら、今度はサラッと「ヤマアジサイ系で冨士山山麓で発見されたテマリ咲き型の「シロマイコ」と思われます。品種レベルです。」との返事。それでも高尾山域では初めてだろう、とのことだった。

●平成21714日(火) 天気:晴のち曇

「高尾山にこれがいましたか・・・・!!!」とメールをくれたのはFITの梅田さん。
高尾山域で分からない昆虫に出会うと、調べもせずに梅田さんに丸投げしてしまう悪いクセが付きつつある。「これはクロコノマチョウという蝶で、ジュズダマなどを食草としているジャノメチョウ科の蝶です。小生が中学生のころ(約55年前)は、この蝶は静岡県(分布北限)にいかないとお目にかかれない、憧れの「南方系の蝶」でした。」

・・・解説まで梅田さんのメールを使ってしまった。

●平成21716日(木) 天気:晴一時曇

林道に咲いていたヒナノウスツボを撮影しようと、花に付いているゴミを取ろうとしたら、なんとそのゴミが空を飛んだ。2p弱の何か良く分からない昆虫。加藤さんが「この虫は本で見たことがある。蛾の仲間だ。」・・・ということで、保育社の「日本蛾類図鑑」を調べたが、良く分からない。・・・で、「困った時の梅田頼り」。すぐ返事が来た。「オダマキトリバ」だという。確かに図鑑に載っていた。しかし図鑑は羽を広げた標本の絵柄。実際の生態の姿とは違う。でも、世の中にはこんな昆虫が存在するんだなぁ。

●平成21716日(木) 天気:晴一時曇

北高尾山稜にあるバイカツツジ。場所と時期の問題で、なかなか花を見ることが出来なかったが、この日初めて見ることが出来た。葉の下に花を付けるので目に付きにくいが、アップで見ると清楚で美しい花だった。

●平成21725日(土) 天気:晴時々曇一時雨

高尾山頂に樹液を出すコナラの木があり、多くの昆虫が集まる。オオムラサキもやって来るが、微妙に遠かったり、羽を閉じていたり、「よし、チャンス!」と思った瞬間、スズメバチが現れ、虫たちを追い払ったりしてうまく写真に撮れなかった。

この日もそんな感じだったが、足元を見るとオオムラサキが羽を広げて止まっていた。ここまでサービスしてくれているのだから、ありがたくじっくりと撮影させてもらった。高尾山でオオムラサキをここまでしっかり撮れたのは初めてだ。


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