●タコノキ(タコノキ科)
島のあちこちに生えていて、その名のとおりタコの足のような気根をたくさん出している姿がユニーク。沖縄などで見られるアダンと良く似ているが、葉を食べる外敵がいなかったため、タコノキにはとげはない。
●タコノキ(タコノキ科)
熟したタコノキの実はオレンジ色に染まり、甘い香りがあった。
小笠原では果実の中の種子が食用とされているという。

●マルハチ(ヘゴ科)
小笠原に自生している3種類の木性シダのうちの一つ。葉痕の模様が逆さの八の字を丸で囲んだような形状のためマルハチという。
●ムニンツツジ(ツツジ科)絶滅危惧種
父島のみに自生し、自生株は1株のみ。
(写真のネット際に生えている株が自生株)
ネットはノヤギから守るためのもの。他のものは東大小石川植物園が苗を育てて植え戻したもの。いずれも清楚な白い花をたくさん咲かせていた。
●ムニンツツジ(ツツジ科)
土壌がほとんどない岩場に生えているため、空気中の水分を捕らえるよう葉には毛が多い。海洋島では競争が少ないため、派手な色をもたない白い花が多い。


ムニンネズミモチ(モクセイ科)
降水量が比較的少ない父島に広く広がる乾性低木林を構成する代表的な種のひとつ。白い花をたくさん咲かせていた。
●シマイスノキ(マンサク科)
これも乾性低木林の構成種。とがった突起のある果実をつけていた。

●モンテンボク(テリハハマボウ)(アオイ科)
海岸近くで多く見られるオオハマボウに良く似ているが、葉が小型で厚く、標高50mより高い山地側に自生する。夕方になると花の色が赤く変色するため「イチビ」とも呼ばれているとのこと。


●グリーンアノール
小笠原では、人によって持ち込まれた競争力の強い外来種が、固有種にとって大きな脅威となっている。そのうちの一つがペットとして持ち込まれたこのグリーンアノールで、セミやトカゲの固有種が脅かされている。植物もノヤギやクマネズミの食害や帰化植物の猛威により、その多くが危機に瀕している。

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「東洋のガラパゴス」小笠原父島の植物

小笠原諸島は東京から南にほぼ1000kmに位置する亜熱帯の島々です。今回訪れた父島は、片道25時間半の船旅でしか行くことができません。小笠原は過去に一度もも大陸とつながったことのない海洋島のため、地理的隔離と適応放散により独自の進化を遂げた動植物が数多く見られます。”東洋のガラパゴス”とも呼ばれる小笠原に固有の植物をいくつか紹介します。