高尾山国有林巡視日誌(30)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その30」です。

●平成2149日(木)  天気:晴

 城山林道の入り口にあるモモの木。加藤さんが花を覗き込んでいる。よく見ると萼筒に穴が開いている。クマバチの仕業だという。身体が大きなクマバチは、時々こんな乱暴なやり方で蜜を吸う。花にとっては何のメリットもなく、迷惑な話だ。

※後で調べたら、オオマルハナバチも同じ様な蜜の吸い方をするという。

●平成21412日(日)  天気:曇のち晴

 ケーブル「高尾山」の駅前広場からの風景。新緑とヤマザクラの花が美しい。これから一日ごとに緑の色が変化していく。

●平成21416日(木) 天気:晴のち曇

 今日の「行け行け!加藤探検隊」は、今まで入ったことのない沢を登った。足元はウスゲタマブキとハシリドコロの群落。その中で咲いていたミツバコンロンソウ。高尾山域では初めて見る植物だ。これだから高尾山は面白い。

●平成21416日(木)  天気:晴のち曇

 沢の終点は大きく崩壊した急斜面。そこに咲いていたミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)。高尾山域にエンレイソウは広く分布しているが、ミヤマエンレイソウは限られた範囲にしか分布しない。この沢はギリギリの境界だろうか。

●平成21426日(日)  天気:快晴

 高尾山のひとつの尾根にタマノカンアオイが分布している。タマノカンアオイは多摩丘陵の特産種。この場所のカンアオイには前から疑問に思っていたが、今日花で確認した。カンアオイの仲間は、種の拡散力が低い。何故ここだけに分布しているのか。謎だ。

●平成21429日(水・祝日) 天気:快晴

 大平林道で1pほどの赤い甲虫を見つけた。帰宅して図鑑を調べた。似た種類が多く分かりづらいが、どうもカクムネベニボタルらしい。ホタルと名づけられているが、ベニボタル科の昆虫で光ることはない。櫛形の触角はオスの証拠で、メスは鋸型だという。


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