高尾山国有林巡視日誌(24)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その24」です。

●平成20104日(土) 天気:晴

 梅ノ木林道の入り口にお地蔵様がある。ここは「峰の薬師」への北からの参道でもある。828日の豪雨で一番被害を受けた場所だが、このお地蔵様だけは何の影響もなかった。

 この日、花が添えられていた。橋はまだ架かっていないが、誰かが川を渡ってお参りにやって来たのだろう。

●平成201018日(土) 天気:晴

 蛇滝林道で、イノシシのヌタ場(猪や鹿など大型の獣が泥をあびる場所)と思われる水溜まりを見つけた。子どもの泥んこ遊びの場のように見えるが、イノシシにとっては気持ちの良い銭湯なのだろう。

●平成201021日(火) 天気:晴

 南高尾山稜で穴の開いたクルミを見つけた。同じクルミでも、リスとネズミでは食べ方が違う。リスはパカッと割って中身を食べるが、ネズミはクルミの胴体をかじって食べる。リスの方が上品に見えるが、専門家にいわせると、どちらも理にかなっている、とのことだ。

●平成201025日(土) 天気:曇

 高尾山頂に樹液を出すコナラがある。オオムラサキやスミナガシなどの蝶や甲虫類を手軽に見ることができる観察スポットだ。(もちろんスズメバチもやってくるので注意が必要)そのコナラにキノコが発生した。どうやらクリタケらしい。そういえば、樹液の出方も少なくなってきていた。樹勢が衰えてきたのかも知れない。

●平成201025日(土) 天気:曇

 鞘(さや)の中に種がきれいに並んでいた。種を飛ばし終わったスミレの実はよく見るが、この状態で見るのは初めてだ。なんのスミレかと根元を見たら、ナガバノスミレサイシンだった。

●平成201028日(火) 天気:晴

 高尾山のキノコで人気が高いのがアカモミタケ。モミ林に出るキノコで、地元の人はアカハツと呼んでいる。食感は、ぼそぼそしてあまり良くないが、美味いダシが取れる。煮物料理に良く合うキノコだ。


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