高尾山国有林巡視日誌(21)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その21」です。

●平成20712日(土) 天気:晴のち曇一時雨

 オオバギボウシは花を咲かせる前の方が花らしい。苞(花の基部に付く葉)が花びらに見えるためで、巡視中にもハイカーから「これは何の花ですか?」と質問されたりする。今日見たら花茎が伸び、苞の根元に蕾が付いていた。日本画を見るような美しさだった。

●平成20712日(土) 天気:晴のち曇一時雨

 道の脇にキキョウが咲いていた。昨年の夏に行われたヒノキの伐採で日当たりが良くなったので、出てきたのだろう。環境が変わると絶滅危惧種も当たり前のように姿を現す。さすが高尾山である。

※一週間後、キキョウの姿は消えていた。いくら探しても見つからない。最近、高尾山のマナーは良くなっていたのに・・・残念。

●平成20715日(火)天気:晴のち曇

 景信山への登山道にカケスの羽が落ちていた。前から欲しかった物のひとつ。この日は他の野鳥の羽にも出会う機会が多かった。羽が生え替わる時期なのだろうか。

●平成20715日(火)天気:晴のち曇

 渓谷沿いの林道を歩く。道脇の岩場に隠れるように鳥の巣が作られていた。中には小さな卵が4個。周りの環境、巣の大きさから見て、ミソサザイだと思うのだが・・・。

●平成20719日(土)  天気:晴

 シオヤアブがハチ(マルハナバチの仲間だと思うが)を捕食していた。頭と胸の間を刺して体液を吸っていた。前日もヒグラシを襲っている現場に出会った。自分の身体より大きなセミをガッチリ掴み込んでいた。

●平成20721日(月・祝日) 天気:曇時々晴

 一昨日、4号路を歩いていたら空から綿毛が降ってきた。足らしき跡もあるので、ガの幼虫の脱け殻だとは思ったが、それ以上は分からなかった。

そして今日、日影沢の尾根で脱皮の現場を見ることが出来た。リンゴドクガの幼虫。黄色いのが脱け殻で、白いのが終齢幼虫だと思われる。名前はドクガ(毒蛾)だが、毒は無いとのことだ。


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