高尾山国有林巡視日誌(20)
 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その20」です。

●平成21525日(日)天気:雨のち曇

 エサキモンキツノカメムシが交尾していた。背中に黄色いハート模様があるので、人気があるカメムシだ。それにしてもカメムシは種類が多い。幼虫の時の姿も載せている良い図鑑はないだろうか。

平成20529日()天気:雨

 足元でクサイチゴの実が熟していた。甘くて美味しい。採りやすくて美味しいとなると競争相手も多いということだ。この日の午後、大平林道でクサイチゴの実を食べている一匹のサルと5メートル程まで接近遭遇した。お互い気が付かず、にらみ合いになったが、向こうから引き下がっていった。少し恐かった。

●平成20531日(土)天気:雨

 霧が濃くなってきた。そんな中で見る高尾山bQの「美人ブナ」。幻想的で、しばらく見とれていた。

平成20611日(水)天気:曇

 6月は雇用の関係で巡視はお休み。その為、普段歩かない「板当林道〜滝ノ沢林道」というコースを歩いてみた。今満開のウツギの花。それに来ていたウスバシロチョウ。食事中はあまり周りを気にしないのか、ゆっくり撮影させてくれた。

●平成20628日(金)天気:晴

 巡視は休みでも、この時期に押さえておかなければならない植物がある。キバナノショウキラン。全国的には環境省の絶滅危惧1B類にランクされているが、高尾山では比較的お目にかかれる。毎年同じ場所に姿を現さないので、どこで出会えるかが逆に楽しみだ。写真は今日出会った中で最大の株。なかなか見応えがあった。

●平成20628日(金)天気:晴

 この日のもう一つの目的は、キヨスミウツボ。アジサイなどの根に寄生するハマウツボ科の植物だ。形の良い株を見つけ、撮影していたら、陽の光が射し込んできた。突然光り輝きだした水晶のような感じ。インディ・ジョーンズの世界に入り込んだような気分になった。


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