大変興味深い写真です。
ここまで見事に白い葉は初めて見ます。
まず、独立個体であることを確認してください。
写真では独立個体にみえますね。
葉が白いのは完全に葉緑体を形成する遺伝子が活動していない様子です。
白い葉はすべて今年の芽が伸びて白い葉が展開したようにみえます。
昨年の葉は一枚も付いていない様子です。これも確認してください。
独立個体で4~5年育っているように見えます。
ここまで育つためには正常な葉が昨年まで付いていたということです。
なぜ昨年まで緑の葉がついていて、今年の芽から展開した葉が真っ白なのか
正確に答えるだけの科学的情報を研究者でない私は持っていません。
 
いままでの経験と飛躍した思いつきからの理由づけです。
・枝をみてください。緑色がまだ残っています。
・若い枝、樫の場合は樹皮にコルク質がでてくるまでは葉緑体を枝にもっています。
・この個体も枝では光合成をしているようにみえます。
・先端の葉が赤いのは、幹の光合成産物の貯えがあるために糖分が供給されて
 アントシアンが合成されている証拠です。
・白色の理由は葉緑素合成が働いていないということです。
・カロチノイドも合成されていないようです。
・細胞の中身に色素が合成されず水分が中心で、ひかりをすべて反射してしまう結果
 われわれの目には純白に見えるということではないかとおもわれます。
・白い葉を一枚取って乾燥させてみてください。
・水分を失うと褐色になって見えてきたら、水分に満たされた細胞の反射で白色に
見える
ことが裏付けられるでしょう。
・以前クワの若木で同様の現象をみています。写真をとりましたあと、二週間後に
刈り取られてしまいました。その後その場所には白いはのクワは生えてきません。

白い葉のシラカシ

 東京・奥多摩の鳩ノ巣で5月18日の定例イベントの日、作業に向かう途中で真っ白な葉のシラカシの小さな木に出会った。皆伐後放置した二次林のヤブのなか。ゆっくり観察する暇がなくとりあえず写真を数枚撮っただけで現場を離れた。最近、森林インストラクター東京会の中で、白い葉の植物、動物で言うところの「アルビノ」について話題になっていたため、目に留まった。きれいな木だったので、石井会長に写真を見ていただいた感想を含めて報告します。

◇石井会長の写真を見ての感想です。◇

石井会長から指摘していただいた問題がたくさんあります。そもそもこのシラカシは独立固体なのか?最初の大きな写真の右下に斜めに横切る細い幹が見えます。シラカシのようにも見えこの木と下でつながっている可能性もあります。そうでもないと葉緑素のない固体がここまで大きくなれるはずがないとも思います。来月また鳩の巣に作業に行きますので、今度はじっくり観察してきます。その結果をまた報告します。


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