「性」を変えるヤツデの花

雌性期の花(拡大)
花びらと雄しべは落ちる。
花柱が開き、再び蜜が付いている。

雄性期の花(拡大)
5枚の花びらと5本の雄しべ。花柱は閉じているが、蜜が点々とついている。

真上から見た雌性期の花、蜜が光る

雄しべに変わり開いた花柱が目立つ


花の咲き始めは突き出た雄しべが目立つ

ハナアブが蜜をなめている

◆◆◆数日後◆◆◆



 初冬の寒くなったこの時期に、ピンポン玉のようなヤツデの花が咲いている。見ているとハナアブやハエの仲間がたくさん飛んできてとまっている。蜜があるのだ。ヤツデの花には両性花と雄花の両方が同じ株につくが、両性花は「雄」から「雌」に性を変える。最初の雄の時期は、5枚の花びらと5本の雄しべがあり、蜜が光っている。その後、花は花びらと雄しべを落とし蜜も出なくなる。ところが、1週間ほどすると再び蜜が出始め、雌しべの花柱が伸びて開く。蜜をなめに来る昆虫が運んでくる花粉を受け入れる態勢だ。このように、両性花が雄性期と雌性期をずらせて自家受粉を避ける工夫をする植物は他にもある。樹木でもクサギはやはり雄から雌へ、ホウノキは逆に雌の時期が先で雄に変わる。

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