羽村取水堰から取水している玉川上水も当然ながら白濁している(9月22日)

奥多摩駅前の多摩川 右から日原川が合流するが濁りが少ない(11月5日)

奥多摩湖の白濁いまだ取れず

 多摩川の乳白色の濁りがとれない。今年9月初め台風9号が神奈川県に上陸、その後大雨と暴風を伴いながら日本列島を縦断した。奥多摩では700mmという記録的な豪雨となり多摩川が増水したが、それ以来の濁りだ。すでに二ヶ月半(11/17現在)が経過している。11月17日(土)観察会で奥多摩湖周辺の遊歩道「水源地ふれあいの道」を歩く機会があった。びっくりしたのは奥多摩湖がカフェオーレのようなやや茶色がかった灰色の水で満たされていた。時あたかも紅葉の盛りで大変な人出であったが、湖にそれが映える事はなかった。当然のことだが、この水が多摩川に流て濁っているのだ。関係者によると現在湖の表面から30〜40mのところが濁っているのだそうだ。(湖は最深約100m)湖底の泥土が舞い上がっているのではないということだ。奥多摩湖は都民の水がめの一つである。濁りの原因は無機質なので、凝集剤を投入すれば飲み水として問題なく利用できるそうだ。ただし、凝集剤を大量に投入する必要があり沈殿する汚泥の処理も多く費用はかかるという。濁りはいつまで続くのか?過去台風で水が濁った例として最近では平成13年と昭和57年があるが、今回はこれを上回っている。過去の例から単純に換算してみると回復までに190日くらい、来年の春頃?までかかる可能性もある。この間川の魚や水生昆虫、植物など生態系への影響はないのか。そして、この大量の泥はどこから流れて来たのか。水源の森一帯から流れ出したとしか判らないのでしょう。確かに記録的な豪雨が最大の原因とは思いますが、それを支えきれなかった山の荒廃も大きいと考えざるをえません。この長期間にわたって消えない濁りは放置され荒れた森林から我々への警告とも言えるのではないでしょうか。

奥多摩湖は都民の水がめだ

台風から既に2ヶ月半近くが経過している


紅葉の盛りだったが白濁した湖面にそれが映えない(11月17日)


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