高尾山国有林巡視日誌(11)

 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その11」です。



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平成19年9月5日(水)天気:雨

1455 小仏城山下、到着。天候不順のため山頂には寄らず、そのまま日影沢歩道を下る。途中雨は止み、小康状態。昆虫が動き出した。今日、初めて開花を確認したツリフネソウに、もうトラマルハナバチが蜜を吸いに飛び回っていた。本当に、このハチは働き者だと、いつも感心する。

●平成19年9月15日(土)天気:曇のち晴

一丁平園地手前でツマグロヒョウモン♀を見つけた。暖かい地方の蝶だが、温暖化で本州を北上して、近年高尾山でも見られるようになった。高尾山で幼虫が越冬出来るか分からないが、幼虫の食草がスミレなので、スミレの宝庫、高尾山にとっては、これ以上増えると少々やっかいだ。

●平成19年9月15日(土)天気:曇のち晴

一丁平歩道にタマゴタケが生えていた。毒キノコについては、昔から色々言われている。「縦に裂けるキノコは安全。虫が食べているキノコは安全。色つきのキノコは毒キノコ。ナスと一緒に料理すれば安全・・・」ひどいのになると「気象庁、気象庁、気象庁と3回唱えれば、当たらない」。どれも嘘である。危ないのは白いキノコ。このタマゴタケは毒キノコに見えるが美味しいキノコである。真っ赤な傘と黄色い軸。一番間違えない安全なキノコだ。

●平成19年9月17日(月)天気:晴時々曇

関場峠付近の道一面に、どんぐりを付けた枝がたくさん落ちていた。ハイイロチョッキリがどんぐりに卵を産みつけ、枝を切り落としたものだ。葉を付けた小枝の状態で落とすのは、落下の時にショックを与えないためか。それならば、最初から落とさねば良いのに、と思う。何か意味があるのだろうが・・・。

●平成19年9月23日(日)天気:雨

1421 一丁平園地、到着。森は霧のため、昼間とは思えない暗さだった。「幽玄」とは、こんな時に使うのだろうか。

●平成19年9月30日(日)天気:雨

10月から行われる、間伐材の集材のための「小下沢林道周辺の通行止め」の看板を設置して回る。冷たい雨で、景信山の茶屋の温度計は10℃だった。看板設置は5箇所。急いで設置し、早々に引き上げた。