豊かな生き物朝日岳の自然

8月の終わりに新潟県から山形県にまたがる朝日連峰を縦走してきました。ブナの森の上は、突然森林限界となり、ひろびろとした景観が広がります。池塘や雪渓が入り組み、豊かな水が生き物の世界をつくり出しています。歩いている道々でヘビ、カエル、昆虫と、多くの生き物たちに出会いました。高山植物はすっかり秋の花になっていました。微妙なバランスの上に成り立っているこの珠玉のような風景が、気候変動の影響などで失われないことを願うばかりです。


ブナ林から森林限界に

東北の日本海側の山域は針葉樹林帯を欠き、ブナ林帯から上部は高山帯へ移行します。冬の厳しい豪雪のためだといわれています。この豪雪は、ここにすむ生き物や下流の人々の暮らしに恵みを与えています。
雪渓の花たち

雪渓が残る周辺では雪が解けた後、少し遅れて花を咲かせているものが見られます。夏の盛りに見られたヒナザクラ(右上)やアオノツガザクラ(右下)がここではまだきれいに咲いていました。


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コエゾゼミ

ブナ林に多いセミですが、稜線近くの低木林、歩いているすぐ近くでギーギーと鳴いていました。すぐには逃げないので写真はたやすく撮れました。

ホシガラス

大変好奇心旺盛なホシガラスが、そばまでやってきてしばらくこちらを観察していました。

オニヤンマ

トンボがたくさん飛んでいましたが、大朝日岳から東側のルートでは、道に沿って巡回するオニヤンマが何匹も見られ、こんな高い所でも生活しているのかと驚きました。空中でエサを捕まえては、止まって食べていました。

池塘や湿地

ところどころに池塘や湿地がみられました。池塘ではオオルリボシヤンマが巡回し、湿地ではアオイトトンボ(写真)が水辺で産卵していました。