高尾山国有林巡視日誌(9)

 林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌「その9」です。


●平成19年7月1日(日)天気:曇時々晴

6月は梅雨のため国有林の巡視は休止。今日は1ヶ月ぶりの高尾山。1051 浄心門から3号路に入る。キヨスミウツボを見たいために、このコースに入ったのだが、ここでは見られなかった。所々、足元に小さな花が散らばっている。よく見ると、花に見えたのは萼で、実が付いている。実の形からするとマタタビのようだ。(サルナシの可能性もある)これが全部成熟した実になれば・・・と、つい思ってしまった。

【マタタビの落花】

●平成19年7月7日(土)天気:曇一時雨

1254 出発。北高尾山稜の尾根を行く。途中、202212林班界、境界標1付近で、地面一面に調査テープが差し込まれていた。何の調査か、良く分からない。

【不思議な調査テープ】

●平成19年7月11日(水)天気:曇一時雨

1152 小仏城山、到着。山頂は霧に被われ、ハイカーは誰一人いなかった。刻々と変わる風景は幻想的で、イギリスの画家、ターナーの風景画を見ているようだった。

【霧の小仏城山】

平成19年17日()天気:

今年は梅雨明けが遅い。この日も終日、雨だった。1202 一丁平、到着。オオバギボウシの花陰で雨宿りしているトラマルハナバチを見つけた。自慢の(?)ふかふかした毛は濡れそぼり、水滴が付いていた。いつもは元気に飛び回り、思うように写真に撮らしてくれないトラマルハナバチだが、この日は動かず、ゆっくり撮影させてくれた。

【トラマルハナバチの雨宿り】

●平成19年7月21日(土)天気:曇後、時々晴

下山中の尾根道で多くのキノコを見つけた。猛毒の「シロタマゴテングタケ」や「ドクツルタケ」も確認できた。食べると、完全に消化しきった1020時間後に激しい腹痛、嘔吐、下痢を起こし死に至る恐ろしいキノコである。白いキノコには絶対手を出さないように。

【シロタマゴテングタケ】

●平成19年7月28日(土)天気:晴時々曇

8:50 日影沢林道ゲート前広場、出発。日影沢歩道を行く。途中、カラムシの葉にフクラスズメの幼虫が付いていた。この幼虫は刺激を与えると全身を使って震える。(本人は威嚇しているつもりなのだろう)ついつい、からかいたくなる可愛い虫なのだ。

【フクラスズメの幼虫】


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