さくらことはじめ
桜の生きざまと人のかかわりについて

2018年2月1日(木) 林友ビル6階 会議室

  お話はまず、サクラとは何かという分類上の話題、サクラになぜ品種が多いのかという解説から始まった。(答えは文末)

 次に、日本のサトザクラの原種となる9種の野生サクラの紹介と分布の説明があった。次にサクラの鑑賞ポイント(開花時期、樹形、花の形)の説明の後多数のサトザクラがその開花時期に分けて紹介された。
 そこでは「普通の人はソメイヨシノが終わると桜には見向きもしなくなるが実は、そのあとから咲く桜の品種の方がずっと多い」という言葉が印象に残る。

 スクリーンに紹介される画像がメチャクチャ多いので、前半の1時間はあっというまに過ぎた。

 後半は桜と日本人の関わり。既に縄文前期に桜の樹皮が石斧や石棒に巻かれ(何らかの儀式用に使われていたのではないか)ていたというところから始まり、以降弥生、大和、奈良、平安。。。江戸、明治と日本人と桜が以下にかかわっていたかと続く。
 花見も 野山に自生しているのを愛でる → 貴族が自宅に植える -> 武家の花見(醍醐の花見など) → 徳川将軍の奨励による庶民の花見と花見の変遷(これも浮世絵など豊富な画像資料あり)の説明があった。

 中でも幕末に登場したソメイヨシノが生長がはやく、一斉に大量に咲き、一斉に散るのが人気となり、明治政府が師団駐屯地とした各地の城址に植栽(江戸時代には城に桜などは植えていなかった)したことなどで瞬く間に全国に広がり、日本の春の風景を一変したというのが印象に残った。  

 最後に、駆け足ではあるが衣食住への桜の利用の説明があった。こうして後半の1時間もあっというまに終わった。質疑応答で桜の病気や、接ぎ木などの質問が多かったところを見ると参加者は樹木医としての講師の話をもっと聞きたかったのかもしれないが時間が短すぎた。

 恒例の懇親会は当日夜が大雪という予報もあり中止となったのは残念だった。

問題の答え・自家不和合成・他の種と交雑しやすい・芽上変異(枝変わり)が起きやすい

講師:和田博幸氏 (公益財団法人日本花の会 主幹研究員)
  山高神代桜をはじめとする桜の古木、銘木の樹勢回復、再生・保全に務められなどしている。
参加者:50名

 (報告:岡部 俊生)



研修全景


美しく豊富な画像による説明

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