木の日の研修
森林技術に関する最新情報
2017年12月7日(木) 林友ビル6階会議室

■日本列島について
 プレートテクトニクス理論により過去に4〜5回も大陸が移動し、日本列島は太平洋プレートやフィリピン海プレート、ユーラシアプレート等から圧力が加わり、隆起して陸地となり、6500万年前に日本列島の原型ができた。

 日本列島は四万十帯、領家帯、三波川帯、秩父帯など色々な地層からなり、特に太平洋側の断層は北に傾き、北側の古い地屑群が南側の新しい地層群にのし上がった形となり、四国の地層は下部ほど新しい。地層が北側に傾き、山の斜面の北側は流れ盤といい傾斜が急で崩れやすいので、地すべり災害も多く、林道建設には注意が必要。それに対して南斜面は受け盤となっているので、土砂崩壊は起きにくい。

■樹種と伐採について
 日本の人工林の面積は1000万haで世界で5番目である。人工林の過半数を占めるスギとヒノキは日本特産で、スギは醤油、酒、味噌等の樽としての利用価値が高く、ヒノキは殺菌作用がある為、耐久性が高く高級建材等に使われる。

 持続的な林業経営の為の伐採方法は、大・中・小径の木のバランスを一定に保ちながらを高価値財を択伐する方法である。

■林業ビジネスについて
 林業のビジネス化においては、まず森林所有者に山への関心を持ってもらい、林業関係者の間で信頼関係を構築することから始まる。

 その為には木材は色々な部材に使われる「One to Many」であることを知り、工程ごとのコスト管理を徹底し、サプライチェーンを構築することが重要である。

 コストに大きな影響を与える森林技術としては、木材の乾燥方法(高温乾燥や低温乾燥としての天然乾燥)、地域の特性や市場のニーズに合った樹種の育林や伐採、地形や地質に応じた路網の整備などが挙げられる。

 以上、森林を有効活用して、低迷している日本の林業を立ち直らせるのは、我々森林インストラクターの役目でもあるので、今回の森林技術に関する最新情報を大いに参考にして、林業ビジネス化に向けて皆さんと共に取り組んで行きたい。

講師:酒井秀夫さん(前 東京大学大学院 農学生命科学研究科 教授)
参加人数:24名

 (報告:鍛冶 健二郎)



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