木の日の研修
森林とキノコ、その不思議な存在の楽しみ方
2017年9月7日(木) 林友ビル6階会議室

 きのこの真の姿は、菌糸(大きさは1000分の1ミリ)の塊(子孫を残すための胞子をつくる生殖器官=子実体)だというお話から始まり、キノコは単に分解者ではなく、その特徴として、@真核生物、A菌糸構造が基本、B胞子で増える、C栄養摂取は吸収による、D細胞壁の成分にキチン質が含まれる、Eミトコンドリアのクリステが盤状、F貯蔵物質がグリコーゲンなどを挙げられ、植物より動物(われわれ人間)に近い存在だと教えられた。

 お話の中で顕微鏡を発明したオランダのレーウェンコックの娘が、同じオランダの画家フェルメールの「青いターバンの少女」のモデルではないかというお話もされたり、また、森林には菌根菌の巨大なネットワークが張り巡らされていて、菌根菌は、太古から陸上植物の伴侶として、今もなお樹木の強い味方として活躍しているというお話、樹木と共生する外生菌根菌や内生菌根菌のお話もされ、地球上の植物のほとんどが菌類によって育成されているというお話には驚きを禁じ得なかった。

 さらに菌類(きのこ)と人のかかわりとして、発酵食品、医薬品・抗生物質等のお話、毒きのこは30種類ほどであるとか、毎年1000種類もの新種のきのこが発見されているとか、食用になるきのこを生む外生菌根菌と共生する樹木は、マツ科、ブナ科、カバノキ科であるとか、いろいろなキノコの写真、撮影場所の紹介などを交えてお話しされ、2時間の講話時間は瞬く間に過ぎてしまった。

スタッフ(敬称略):木口、加藤、大山、小川(和)、陣野、山崎、中垣
参加者:41名
講師:西田誠之(にしだのぶゆき)氏
   日本菌学会関東支部、菌類懇話会、埼玉きのこ研究会、千葉菌類談話会、
   森林インストラクター、きのこアドバイザー 趣味:登山(日本三百名山登頂など)

 (報告:陣野 益実)



西田講師がツリガネタケの一種を持って説明中


ご持参くださったサルノコシカケの仲間のきのこ

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