低山はいかい倶楽部 夏の一泊
2017年8月27日(水)〜28日(木)
山梨県 西沢渓谷及び乾徳山


 一日目:山梨市市営バスにて西沢渓谷入り口で下車し、トイレ、体操を済ませて1周10キロのハイキングコースを歩きます。西沢渓谷は奥秩父の国師ヶ岳を源流とし、甲武信ヶ岳を源流とする東沢と合流し笛吹川となります。

 バス停からしばらくは林道でツリフネソウ、キツリフネ、バライチゴ、フジウツギ、ナンバンハコベ等が見られました。

 道は整備されているものの急な崖も多く、注意しながら歩を進めました。

 西沢渓谷は大久保の滝、三重の滝、竜神の滝、貞泉の滝などの素晴らしい滝がありますが、圧巻は七ツ釜五段の滝で轟音を響かせて流れ落ちる様はとても見ごたえがあります。沢沿いの道にはソバナ、ウワバミソウ、イワタバコ、フクオウソウ、ヤマゼリ、レンゲショウマ、ヤグルマソウ、タマアジサイなどがみられました。

 七ツ釜五段の滝を右に見て沢から離れて急な登りを登りきると、昭和8年から43年まで木材の運搬等に利用されていた森林軌道跡をたどります。まわりの広葉樹林帯にはミネカエデ、ウリハダカエデ、オニイタヤ、アズマシャクナゲ、ヤマグルマ、ミズメ、ウダイカンバ、ヤシャブシ、オノオレカンバ、ミズナラ、サワグルミ、シオジなどが見られますが、ここで私は初めてコハクウンボクを見ることができ、うれしかったです。

 ハイキングコース1周後、市営バスにて今夜の宿「白竜閣」に到着、源泉かけ流しの温泉に浸かり一日の疲れをいやし、後半から参加される2名と合流して美味しい夕食と振り返りの会が開催されました。

 2日目:今日は乾徳山中腹の扇平までの登山です。

 8時30分に9人乗りタクシーと平野さんの車に4人が分乗し標高1300m.の大平牧場に向かいます。ここからは13名で登山開始です。林道を横切るようにつく登山道の周りはミズナラ,ヤエガワカンバ、ズミ、ホソエカエデなど、

 やはり林床の植生は乏しく、道脇にぽつんとママコナが1本だけ咲いています。しばらく登りが続き小さな草原に出るとそこはマルバダケブキの花だらけです。シカが食べない植物なので色々な場所で近年こんな光景が見られています。

 そこを過ぎると岩尾根が続きますが尾根沿いにはサラサドウダン、アズマシャクナゲ、ミツバツツジ、ホツツジ、リョウブ、コメツガなどが生え、サラサドウダンはシカの食害を避けるためまわりを保護してありました。

 ここを抜けると扇平の草原です。広い草原には涼しい風が吹き渡り、汗をかいた体にとても心地よく感じます。ここで昼食とそれぞれ植物観察を行いました。

 ここで見られた植物です。 
ウメバチソウ、コウリンカ、マルバダケブキ、タチコゴメグサ、ノコギリソウ、
カワラナデシコ、ウツボグサ、シモツケソウ、シロバナノヘビイチゴ、イワインチン、マユミ、イラモミ(?)

 イワインチンは一株のみ、シモツケソウは5センチほどの高さで花が咲いていました。シカの食害がひどいのでしょう。扇平からしばらく下ると国師が原に着きます。ここには無人のよく整備された避難小屋がありここでトイレ休憩を済ませましたが、いつのまにかシカがそばに来て草を食んでいます。そばに行っても逃げるそぶりも見せず、しばらくは我々のあとをついてきていました。エサにありつけると思ったのでしょうか?

 ひたすら歩き続けて乾徳山登山口に着き、15:36の市営バスにて山梨市駅に全員無事に到着しました。

 一日目、二日目のコースそれぞれが変化に富んだ面白いものでしたし、天気も曇りがちでしたが降られることもなく楽しく過ごすことができました。

主幹事:山本憲人
参加者数:14名

  (報告:臼井 治子)



渓流沿いの道を行く


バライチゴの実


森林軌道とトロッコ


マルバダケブキの咲く草原


一株だけあったイワインチン


国師ヶ原で出会ったシカ


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