2017年度 草木染講座 第3回
花で染める

2017年6月12日(月) 黒川青少年野外センター


 植物のもつ色素について、それぞれの特徴やその色素を含有する代表的な植物などの講義を受けたのち実習に入る。

〔染材〕
マリーゴールド、キバナコスモス、ノイバラ、オリーブ、ギシギシ、ヤブマオ
〔染める布〕
スカーフ(シルク)、バンダナ(木綿)、手ぬぐい(木綿)

・マリーゴールド、キバナコスモスは乾燥させた花を煮出す。
 マリーゴールドはミョウバン媒染で鮮やかな黄色となるが、さらに鉄でさっと媒染すると
 渋みのある鶯色となる。鉄媒染では濃い茶系のグリーン。乾燥して保存でき、使いやすい
 染材。キバナコスモスはミョウバン媒染で橙色、鉄媒染で赤みのあるこげ茶が出る。
・ノイバラ---ミョウバン媒染で象牙色、鉄で紫がかった黒色となる。
・オリーブ(葉)---ミョウバンではレモンイエロー、鉄ではまさにオリーブグリーンに。
・ヤブマオ---葉と茎を細かく切って煮出す。1番液ではノイバラに近いベージュに、ところが
 2番液を煮出し始めたところ、煮出し液がきれいなワインレッドに変わり、酢酸でシルクが
 紅樺色に、濃染剤処理の木綿が無媒染で紅梅色に染まった。鉄媒染で木綿(濃染剤なし)に染
 まった薄紫色もヤブマオの葉からは想像できないきれいな色だった。
・ギシギシ---ミョウバンでシルクが梔子色、鉄では味わいのあるモスグリーンに染まった。

 染材も豊富なうえ、染め出された色も黄色から赤系までバリエーションに富んでいたため、レサイプ(見本)を前にどの染材を使おうかといつも以上にみな頭を悩ませた。
 スカーフは単色で、バンダナと手ぬぐいは、各自、絞り染めや板締めを駆使して、個性あふれる作品ができあがった。「瓢箪から駒」的に現代アート風な作品もあり、正解はないのだという思いを強くした。

 今回、もっとも予想外であり、うれしい発見だったのは、ヤブマオの1番液と2番液の色の違いと赤の発色である。
 どこにでもある雑草が意外な色を秘めていることに、あらためて驚かされた。

  (報告:矢吹 佳枝)



ヤブマオの2番液


多彩なレサイプを前に頭を悩ませる


個性のあふれ出る作品の数々


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