今回で12回目という探検隊で訪れたのは、2年前に雨天中止となった武蔵五日市の「勝峰山」を訪れる加藤隊長の秘蔵のコースです。
寒かった前日の雨の影響もなく、やや雲は多いものの青空で、気温は低めでしたが風もなく穏やかな探検には絶好のコンディションでした。武蔵五日市駅に集まったのは、隊長&副隊長含め総勢30人!FITにはモノ好きだらけです。
探検は、武蔵五日市駅の裏からスタート。まず1時間ほどかけて、深沢集落の奥までまだ梅やロウバイも残る山里の雰囲気を味わいながら進みました。途中には、山抱きの大樫、千年の契り杉、深沢小さな美術館など見所へと続く脇道もあり、ゆっくり道草するのも面白そうですが今日はパス。深沢家土蔵の先から山道へ。
隊長の後に続いて、民家の庭先に入っていくようにしか見えない小道に入り(当然案内版などなし)、ごちゃごちゃと物が置いてある小屋の裏手から送電鉄塔のある尾根の上を目指して探検がスタート。一応踏み跡はありますが、足跡はもっぱらイノシシのもの。所々にたぬきの貯め糞がど〜んと現れ、文字通り”けもの道”を、我々がお邪魔している感じです。
急登を頑張って30分ほど登ると尾根に出て、そこからひと登りで送電鉄塔のある稜線に出ました。北東方向の眺めも得られる鉄塔のまわりで昼食タイム。
そこからは、「行者道」と書かれている稜線の道を東へ。この細い尾根道沿いには檜の大木がず〜っと並んでいて、なかなかの雰囲気でした。尾根伝いに御岳山に至る道だったのかもしれないといったお話を伺いながら、すべりやすい急坂を登ったり下りたり。人数が多く、説明は伝言ゲーム状態で後ろに伝達。
このあたりは石灰岩地帯のため、尾根上には石灰岩の露岩が分布。北側には石灰岩の大きな採石場が見下ろせました。昼食を食べた送電鉄塔から1時間10分で、迷子もなく無事平将門伝説のある勝峰山の山頂に到着。すぐその先の展望所からの眺めは爽快で、春霞で遠望は効かなかったものの西武ドームや都心のビル群も薄らとは見えていました。
そこからは整備された道をしばらくあるき、そのまま下るのかと思いきや、再び狭い山道へ。道標もないので、再訪しても同じ道を歩ける自信がありません・・・
車道に出る直前に最大?の難所があって、隊長が手早く垂らしてくださったロープを頼りにすべる急斜面を一人ずつ下降。それでも、わー、キャーという悲鳴も聞こえてきて、探検隊らしいスリルも味わえるさすがのコース設定でした。
降り立った場所はかつてセメント工場まで走っていた鉄道の廃線跡。「痕跡」として土止めにレールや枕木が使われていました。
再びのどかな山里の道を武蔵五日市へ戻る途中、秘密の花園で春のお花にも出会うことができ(盗掘が怖いので場所も見られたものもヒミツです)、盛りだくさんの探検は、14時半過ぎに無事終了。
コース沿いでは、アブラチャン、カタクリ、ショウジョウバカマ、ヤブツバキ、アセビ、フサザクラ、ユリワサビ、ヒメカンスゲ、モミジイチゴ、キブシ、ヤマルリソウなど、春のお花ががいろいろ楽しめました。
参加者(敬称略):
臼井治子、前田満子、稲葉力、高橋喜蔵、杉本尚隆、小杉文俊、 古木由佳、上野眞智子、
片岡隆、小勝眞佐枝、八代盛夫、中垣成、小早川幸江、谷井ちか子、浜畑祐子、小太刀健、
山田多恵子、長谷川守、上村哲也、金谷修文、大森征雄、加藤健樹、田村和夫、小川和恵、栃金正一、槙田幹夫、矢吹佳枝、清水好博
講師:加藤岑夫、 宮入芳雄
写真:宮入芳雄
(報告:古木 由佳)
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