2016年度草木染講座 第6回
藍染のれん抜き染め/インド藍乾燥葉でシルク染め/
木綿ストールで藍、タマネギALの多色染め(卒業作品)

2016年11月30日(水) 黒川青少年野外センター


 今年度の草木染講座も最終回を迎えました。参加者5名のうち男性2名がお休みとなり女性3名の受講となりました。

 はじめに講師の奥村さんから紫染の歴史等のお話をお聞きした。古代西洋において紫染は皇帝や貴族しか許されない高貴な色であったこと。日本においても冠位十二階では紫は一番位の高い人の使う色だったこと。それほど貴重な色を庶民が身近な染料を掛け合わせることで、どのように作り出してきたか、またそれらの色が作り出された歴史的背景など。

テーマ:・藍染のれん抜き染め
    ・インド藍乾燥葉でシルク染め
    ・木綿ストールで藍・タマネギALの多色染め(卒業作品)

≪藍染のれん抜き染め≫
 抜染剤と抜染用糊を1:9の割合で混ぜてよく練り抜染糊を作る。
 前回藍染したのれんに模様を抜き取った型紙をのせてそこに糊をプリントするのだが、型紙がめくれないように糊置き用の紗などを張った枠をのせてプリントする。
 この時にしっかり糊が布につくように丁寧に上からヘラでプリントしていくがなかなか難しい。(網戸用の網で作った枠と前回染めたのれんは奥村講師の手作り)
 30〜60分ほど糊が乾くまで置く。糊が他の部位に付着しないように注意する。
 糊が乾いたら水洗いして抜染糊を取り除くと型紙の模様が白く浮き出て完成となります。糊がしっかりつかなかった部分はまだらになってしまいます。
 糊付けは丁寧に!
 藍色ののれんに向日葵、鉄線、朝顔、梅、と様々な花が美しく咲きました。

≪インド藍乾燥葉でシルク紫染め≫
  インド藍の乾燥葉は青味がかった紫色となるため、今回はシルクに綿糸で模様の入ったストールを使用して紫を染めていく。
インド藍乾燥葉は布袋などに入れて水で洗いし、ハイドロサルファイトと炭酸カリウムを各30g入れて煮立て染液を作る。45℃くらいに冷めたらストールを入れ、しっかりと染液に浸ける。
 何度か空気に触れさせて酸化させることで濃い色に染まるが、最終的にシルクの部分は青系の紫となる。綿の糸の部分より、シルクの部分の色がより紫に近く、美しいストールが染め上がる。

≪大判木綿ストール自由制作≫
 染液は藍、玉ねぎ、媒染液はALのみで。
 藍色(藍のみ)、黄色(玉ねぎAL)、緑色(藍×玉ねぎ)、白(染色なし)の4色の色が出る。染め方は今まで学んだやり方を自由に使って好きなように染める。
 午後の1時間ほどを使ってデザインを考え、それに合わせてストールに染めの技法を施していく。板締め絞り、雪花絞り、縫い絞り等の技法を取り入れたり、ビー玉、輪ゴム、ひも、ラップなども使用し、どこにどのような色を入れていくかを計算してデザインをする。
 いよいよ染めに入る。最初に藍を布に入れて、その後にそれぞれの場所に色を入れ込んでいくが、頭に叩き込んだつもりのデザインと色が染めている間にどこかに消えてしまう。
 布をほどくと自分が思い描いていたものとはかけ離れた模様が目に飛び込んでくる。でも、それがまたおもしろい。
 いつもながらそれぞれが個性的で自分では考え付かなかった様々な模様のストールが出来上がる。
 初冬の日差しの中、並んで干してあるそれぞれの作品を楽しく鑑賞することが出来ました。

 全6回の講座が終わりましたが、この草木染講座を受講したことで染める技法を教えていただいただけでなく、それらを取り巻く歴史や色の持つ意味などいろいろと勉強になりとても楽しく6回の講座があっという間に終わりました。
 草木染は身近に手に入る材料で簡単に染めることができ、植物がこんなにも多彩な色を持っていることに感動した講座でした。

講師:奥村
アシスタント:中野
受講生:臼井、三橋、小川 (敬称略 順不同)

  (報告:小川 和恵)



インド藍乾燥葉の煮出し液


オンリーワンの卒業作品いろいろ


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