2016年度 草木染講座 第5回
藍染(絞り染め・板締め模様)

2016年10月31日(月) 黒川青少年野外センター


 草木染塾 10月(藍染2)を10月31日に実施いたしました。

 講師の奥村さん、アシスタントの中野さん、5名の塾生による活動は、今回で第5回となります。
 前回は、はじめての藍染ということで、藍染の歴史と藍染の仕組み(生葉染、乾燥葉染(建て染め))を座学した後、乾燥葉染の実習を行いました。今回は藍染の2回目ということで学習した基礎知識をベースにして、模様染めをほどこした藍染を楽しむことが目標です。藍染液は「インド藍の染め液」、「乾燥葉の1液+インド藍」、「乾燥葉の1液」、「乾燥葉の2液」と、濃淡の異なる4つの染液を準備しました。

今回のテーマ:
模様染め(絞り染め、渦巻き染め、板締め染め)の技術を習得し、藍染を楽しむ。濃淡の異なる藍染め液で、色合いの違いを楽しむ。玉ねぎの皮を染材に媒染換えによる模様出しを楽しむ。

内容:
大風呂敷の絞り染め、Tシャツの渦巻き染め、バンダナの媒染換えによる模様出し(染材:玉ねぎの皮、媒染剤:アルミ媒染、鉄媒染、模様染:板締め染め)、手ぬぐいの雪花絞り)

学習したこと:
・濃紺を出すためには、インド藍を使った藍液が便利であること。(薬品・お湯があれば藍染を行うことができ、前日に染液を作っておくことができるので、草木染実習で利用しやすいというメリットがある。)
・下絵の線に沿って運針する「平縫い引締め絞り」、布を中心で折って、織り山をまつり縫いする「まつり絞り」、模様の輪郭にそって平縫いし、糸を引き締め、袋状になった布を巻き上げる「縫い巻き絞り」など、絞り染めには多様な手法があること。
・屏風だたみをした布を、直角2等辺三角形や正三角形、麻の葉模様に表・裏とじゃばらになるように折りあげ、その布を部分染することで、幾何学的な模様を染め上げることができること。
・板締め模様では、藍染に浸す時間で模様がかわること、板締めの強さで模様がかわること(今回は板で締めず、手で締めた)、藍液の濃さで模様がかわることを体感した。
・媒染のテクニックで模様だしが可能であること。(今回は、板締めした布を玉ねぎの皮の染料で染め、鉄で媒染。いったん板締めをほどき、さきほどとは異なる板締めをほどこし、再度染料で染め、アルミ媒染を行った。)

 藍染2でも、5名の塾生の個性が光るオンリーワンの作品が沢山完成しました。
 作品を並べてみると、絞り染め・板締め模様という同じ技術を用いていながら、全く異なるデザイン・色合いに仕上がることに、とってもワクワクした気持ちになりました。
 自身の手仕事で多彩な色・多彩な模様を生み出していた私たちのご先祖様は、心豊かで文化的な生活を営んでいたんだなぁと、あらためて感じた次第です。

 次回は最終回の講義。
「藍染3(抜染の模様だし)」の開催が、今からとっても楽しみです。]

講師:奥村
アシスタント:中野
受講生:臼井、山本、小川、平山、三橋(順不同 敬称略)

  (報告:三橋 亜紀子)



濃淡の異なる藍液の色見本をつくる


渦巻き染め染め上げたTシャツ


板締め模様の座学学習の様子


バンダナの媒染換えによる模様出し(染材:玉ねぎの皮)


絞り染めの多様な手法で創り上げたオンリーワンの作品群


戻る