2016年度 草木染講座 第4回
藍を使った絞り染め

2016年6月27日(月) 黒川青少年野外センター


 草木染講座の4回目が行われました。

 9月26日(月)にいつもの黒川少年野外活動センターで、4〜6月にかけて前期3回の講座が行われたわけですが、9月から後期3回の講座の第1回目となります。

 前期3回は草花の葉や枝や花を煮だして、媒染剤使って鮮やかに染め上げるというもので、どんなものでも材料となり、自然界に染料となる材料は溢れていることを知りました。また、同じような手順で染めても微妙な色合いの違いがあり、参加した1人1人が自分の色を楽しむことができました。

 後半3回は草木染の王道である藍を使った絞り染めです。
 藍染めには藍の生葉を使う「生葉染め」、「生葉煮出し染め」と、乾燥させた葉を使う「乾燥葉染め」があるということです。

 藍生葉と藍生葉煮出し染めは、生葉が手に入る頃でないとできません(東京だと7月頃)。
 今回は先生がお家で育てた藍生葉を乾燥させた乾燥葉染となりました。

 乾燥葉を水につけて約15分煮出しし、最初の煮汁はあくが強いので捨てる。同じ生葉は3回ほど煮出しして、それぞれ容器に移して表面を覆って酸化を防ぐようにする(中の液は黄色で、表面部分は酸化して青)。染液は40℃から45℃位を保つようにする(煮出しするとき、藍が良く出て元気になるように還元剤を加える)。

 染めたいものをこの染液に5分程度つける。材料が厚かったり、折りたたんだり、絞ったりしていた場合はよく染まるように工夫することが染色を出すための大事なポイント。

 十分染み込んだなと思った頃取り出してよく絞る。取り出して絞ったた時は緑色だが、広げて空気によく晒すと酸化して青になる。この青も人によって、生地によってわずかに違いが出るからまた面白い。

 青色が良く出てきたら水洗いし、発色と色止めをかねた酢酸1〜2%液につけて水洗いしたら、十分風に当てて乾かす。草木染は色が現れた時が醍醐味である。皆この瞬間にかけている。

 こうして、青は藍より出て藍より青し、という言葉を実感することができ、少なからず生徒たちはそろって感動する(断っておきますが、決して先生を超えて青を出せているわけではありません) 。

 このように手順に従ってやればいろんなものを藍を使って青に染めて楽しむことはできるが、これだけでは物足りません。
 そこで絞りの技術が出てきます。

 素材をいろんな方法でたたんで輪ゴムや板などでクリップして、浮き出た模様(デザイン)を楽しむことができます。幾何学的な世界や万華鏡の世界を布にデザインすることができます。いろんな模様を作るための素材もそこらにたくさんあります。ゴルフボールを使って絞ったら、黄色のボールが緑に染まりました。

 デザイン以外に藍で染めたものをほかの染液に漬けると、これまた新しい色合いを出すことができます。
 藍で染めたシルクを、エンジュを煮出した染液に漬けると鮮やかな緑に変化します。輝く青と緑のグラデーションの世界を知ったら、もうあなたは藍染のとりこになること請け藍です。

 藍染の歴史は古く、日本には中国から伝わった染色技術が奈良時代に確立され、江戸時代に木綿の普及とともに染色の分業体制が確立し、庶民の色として全国に広がってい明治7年に英国のロバート・アトキンソンが「ジャパン・ブルー」と日本の藍染の着物を称して、世界にも知られるようになったようです。水のような淡い青から黒に近い青まで色の幅があり、それを楽しんだようです。

 色とデザインとその変化に見せられて、持ってきたTシャツから、着てきた長袖のシャツまで染めていました。皆さんも一度体験してみてはいかがでしょうか。
 家に帰って披露したところ、商売できるんじゃないという賛辞までいただく有様。藍は愛を超えて存在感を発揮していました。

 次回は大風呂敷の絞り染めに挑戦することになりそうです。

講師:奥村具子
アシスタント:中野修平
参加者:臼井、小川、三橋、平山、山本

  (報告:山本 勇)



「板絞り」の絞る前の準備


乾燥藍を煮出した藍液


自分の作品を持って記念撮影


戻る